佐賀県佐賀市にある都市公園、神野公園(こうのこうえん)は、佐賀藩10代藩主・鍋島直正の別邸「神野御茶屋」があった場所。大正12年に鍋島直映が佐賀市に寄贈し、神野公園こども遊園地や小動物園、復元された茶室「隔林亭」、神野御茶屋(佐賀市の重要文化財)のある憩いの場になっています。
庭園、茶室、神野御茶屋、こども遊園地なども
弘化3年(1846年)、佐賀藩10代藩主・鍋島直正の別邸として造られ、「神野のお茶屋」と呼ばれてた「神野御茶屋」が前身。
大正12年、鍋島直映が襲爵記念として神野御茶屋を佐賀市へ寄付し、公園として公開されたもの。
公園には、多布施川の清流を引いて池を造り、築山を配した日本庭園と、睡蓮池や展望台を備えた洋式庭園があり、さらに佐賀城の本丸御殿が建設された天保年間の建物という神野御茶屋(佐賀市の重要文化財)、佐賀藩の迎賓館でもあった茶室「茶雨庵」を復元した「隔林亭」、神野公園こども遊園地、小動物園などがあります。
日本庭園の池では、藩政時代に、家臣の水馬の訓練や競技なども行なわれたと伝えられています。
公園内に約600本、多布施川沿いに6.5kmにわたって約3000本の桜が植栽され、春には花見で賑わいます(桜の見頃は例年3月下旬~4月上旬)。
神野公園に立つ銅像は、江藤新平
神野公園には、幕末から明治維新にかけて活躍し、佐賀藩からは唯一「維新の十傑」(西郷隆盛、大久保利通、小松帯刀、大村益次郎、木戸孝允、前原一誠、広沢真臣、江藤新平、横井小楠、岩倉具視、)に選ばれ、「佐賀の七賢人」(鍋島直正、島義勇、佐野常民、副島種臣、大木喬任、江藤新平、大隈重信)といわれる郷土の偉人、江藤新平の銅像があります。
江藤新平は、明治6年10月23日、征韓論問題で参議を辞して下野し(「明治六年政変」)、征韓党(若年の下級士族が中心で、本拠は佐賀市の延命院)を主宰、明治7年2月に起きた不平士族の反乱「佐賀の乱」のシンボル的な存在となります。
明治6年に徴兵制が敷かれ、近代的な軍制を整えつつあった政府軍との戦闘に敗れ、高知に逃げるも捕縛され、明治7年4月13日、死刑判決が下り、即日処刑(斬首のうえ梟首)となっています。
神野公園 | |
名称 | 神野公園/こうのこうえん |
所在地 | 佐賀県佐賀市神園4-1 |
関連HP | 佐賀市公式ホームページ |
電車・バスで | JR佐賀駅から佐賀市営バス医大行きで5分、神野公園下車、すぐ |
ドライブで | 長崎自動車道佐賀大和ICから約7.6km |
駐車場 | 160台/無料 |
問い合わせ | 佐賀市緑化推進課 TEL:0952-40-7162 |
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