第53回種子島鉄砲まつり|西之表市|2023

種子島鉄砲まつり

2023年8月20日(日)、鹿児島県西之表市で『第53回種子島鉄砲まつり』が開催されます。『鉄炮記』によれば、天文12年8月25日(1543年9月23日)に日本で最初に鉄砲が伝来したのが種子島。その鉄砲伝来を記念して行なわれる種子島最大の祭り。火縄銃の試射のほか、太鼓山行列、南蛮行列、花火大会なども実施。

火縄銃の試射のほか、南蛮行列なども

地元の種子島火縄銃保存会、堺火縄銃保存会(大阪府堺市)、国友鉄砲研究会(滋賀県長浜市)の3団体による豪快な火縄銃の試射は迫力満点。

午前中は太鼓山、女山車、子供山が街中を練り歩き、午後には南蛮行列や団体手踊りも行なわれます。

種子島時尭(たねがしまときたか・種子島家第14代島主)の治世の天文12年8月25日(1543年9月23日)、ポルトガル商人が乗った中国船が種子島に漂着。
種子島時尭は、即座に2000両の大金で鉄砲2挺を購入し、鍛冶職人八板金兵衛に鉄砲製造を命じています。
ただし海外の記録では、たとえばアントニオ・ガルヴァオの『Tratado dos Descobrimentos, antigos e modernos』(新旧世界発見記)では、この種子島漂着が1542年、そのほか1544年という記録などもあって定かでありません。
『鉄炮記』は、慶長11年(1606年)に、種子島時尭の次男・種子島久時が薩摩国大竜寺の禅僧・南浦文之に編纂させた伝来に関する記録のため、信頼性があるというのが多くの研究者の見解です。
ちなみに、文禄・慶長の役(豊臣秀吉の朝鮮出兵)で島津軍の鉄砲隊が活躍したというのも、この種子島久時が鉄砲生産を行ない、しかも鉄砲術に優れていたことも一因だったと推測できます。

種子島鉄砲まつり おもな行事予定

8:20~8:50=墓前祭(種子島時尭の墓前に献花)
10:00~14:30=太鼓山行列(太鼓山を先頭に女山車がスタート、その後、子供みこしが続きます)
12:30~13:00=港まつり(大漁旗を掲げた漁船が西之表港内をパレード)
13:00~15:00=火縄銃大会(東町公民館横駐車場)
15:00~17:00=南蛮行列(明船を模した山車、時の島主・種子島時堯、八板金兵衛とその娘・わかさ姫など鉄砲伝来に関わりの深い人物の扮装をした行列)
18:00~20:50=演芸大会
20:50~21:30=花火大会(西之表港中央埠頭から、8000発の花火を打ち上げる)

全国のおもな鉄砲隊

米沢藩古式砲術保存会(山形県)、相馬中村藩古式炮術(福島県)、川越藩火縄銃鉄砲隊保存会(埼玉県)、中島流炮術千葉城鉄砲隊(千葉県)、森重流砲術研究会(東京都)、日野筒鉄砲研究会(日野市)、駿府古式炮術研究会(静岡県)、信州真田鉄砲隊(長野県)、松本城鉄砲隊(長野県)、長篠・設楽原鉄砲隊(愛知県)、愛知県古銃研究会(愛知県)、国友鉄砲研究会(長浜市)、彦根商工会議所青年部古式銃研究会(彦根市)、堺火縄銃保存会(大阪府)、根来史研究会根来鉄砲隊(和歌山県)、備州岡山城鉄砲隊(岡山県)、岩国藩鉄砲隊保存会(山口県)、黒田藩砲術陽流抱え大筒保存会(福岡県)、秋月藩砲術林流抱え大筒保存会(福岡県)、 葦北鉄砲隊(熊本県)、種子島火縄銃南部鉄砲隊(鹿児島県)、種子島火縄銃保存会(鹿児島県)。

第53回種子島鉄砲まつり|西之表市|2023
開催日時 2023年8月20日(日)
所在地 鹿児島県西之表市西之表
場所 東町公民館横駐車場、花火打ち上げは西之表港中央埠頭
関連HP 西之表市公式ホームページ
電車・バスで 種子島空港から種子島交通の西之表行きバスで45分、市庁下下車
ドライブで 種子島空港から約17km
問い合わせ 西之表市経済観光課 TEL:0997-22-1111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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