日本最高所を走る電気バスは、中国製BYD「K8」

立山黒部アルペンルートの最高所、立山連峰を貫く立山トンネルに、これまでのトロリーバス(無軌条電車)に代わって2025年から投入されたのが、電気バス。中国製のBYD「K8」で、大型電気バスながら、航続距離約240kmというスグレモノ。全国の都市に納入されていますが、アルペンルートが日本最高所ということに。

標高2450mの室堂バスターミナルを出発

BYD Auto(比亜迪汽車工業有限公司)は、Building Your Dreamの略で、中国・広東省深圳に本社を置くグローバル企業。
車載の二次電池(バッテリー)パックに充電された電気エネルギーのみで電動機(モーター)を回し走行する二次電池式電気自動車の生産台数は、すでにテスラ(Tesla)を上回り首位に。
量産型大型電気バス「K8」は、バッテリーから車両までを自社内で一貫製造しています。
2023年には乗用車の日本国内販売も始まっています。

乗用車に先行して日本国内各地に納入されているのが、量産型大型電気バス。
2021年2月に千葉市の平和交通が導入したのを皮切りに、初期の「K8 1.0」は50台納入。
2代目の「K8 2.0」(2022年5月10日に発売開始)は、後部エリアは通路に段差がないフルフラット構造。
2024年1月に広島県の広島交通が導入(可部千代田線を走行)、2月に関東自動車が宇都宮市内の路線バスに5台導入、3月に京浜急行バスなど、続々と各地に導入され、アルペンルートの立山トンネルを走る電気バスも、この「K8 2.0」です。

立山黒部貫光は、8台導入という導入台数としても過去最大。
開通当初の車両は、トロリーバスでなく、ディーゼルバスだったので、この電気バスが3代目となります。

日本最高所を走る電気バスは、中国製BYD「K8」
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立山トンネル電気バス

2025年4月15日(火)、日本最高所の電気バス、運転開始!

2025年4月15日(火)、立山黒部アルペンルートが全線開通します。それに合わせて、最高所の室堂ターミナル(標高2450m)と、黒部湖側の大観峰(だいかんぼう/2316m)を結び、立山トンネルを走る電気バスが開業。昨年まではトロリーバスだっ

 

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