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日暮里・舎人ライナー

日暮里・舎人ライナー

日暮里駅(東京都荒川区)〜見沼代親水公園駅(足立区)を結ぶ9.7kmの案内軌条式鉄道(AGT)路線が日暮里・舎人ライナー(にっぽり・とねりらいなー)。東京都営の新交通システムで、平成20年3月30日に開業。鉄道路線のない足立区などへの路線として整備されたものです。

公営交通としては日本唯一の案内軌条式鉄道

走行路面上の中央または側壁にレール(案内軌条)を設け、走行はゴムタイヤで行なう方式が案内軌条式鉄道(AGT)。
案内軌条式鉄道(AGT)としては、大阪市交通局の大阪府南港ポートタウン線(ニュートラム/昭和56年3月16日開業)に次ぐ公営路線で、大阪府南港ポートタウン線(ニュートラム)が大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)に移管されたため、純粋な公営交通としては唯一の案内軌条式鉄道(AGT)になっています。

最急勾配は、50‰(扇大橋駅〜足立小台駅間)。
車両基地は、舎人公園駅(とねりこうえんえき)にあります。

日暮里駅でJR線、京成線に、西日暮里駅でJR線、東京メトロ千代田線に、熊野前駅で東京さくらトラム(都電荒川線)に接続し、案内軌条式鉄道(AGT)から路面電車への乗り継ぐ旅も可能です。
日暮里駅が始発ですが、実際には西日暮里駅での乗降も多いのが特徴。

トクトクきっぷでは、「都営まるごときっぷ」(1日乗車券)、「東京フリーきっぷ」(1日乗車券)で利用が可能です(日暮里・舎人ライナー各駅の自動券売機で発売)。

ちなみに、舎人(とねり)という東京屈指の難読地名に関しては、足立区は、戦国武将・舎人氏由来説(舎人城を築いた舎人氏由来という説ですが、城の存在はいまだ謎)、聖徳太子命名説(入谷の源証寺所蔵の『太子堂縁起』に記載、ただし聖徳太子が東国に来たという史実はありません)、地形由来説(小石の多い石根=トネと谷の奥を表すイリのトネ・イリから)の3説を列記していますが、決め手に欠けています。

舎人は、ヤマト王権時代には既に存在した皇族や貴族に仕えた身分を表す言葉。
古墳時代初頭の舎人遺跡からは、足立区最古の古墳時代前期の方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)、古墳時代終末期の集落跡、鍛冶工房跡などが発見され、伊興遺跡とともにヤマト王権との関係性が推測されます。

日暮里・舎人ライナー
名称 日暮里・舎人ライナー/にっぽり・とねりらいなー
所在地 東京都荒川区・足立区
関連HP 東京都交通局公式ホームページ
問い合わせ 東京都交通局 TEL:03-3816-5700
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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