混雑度日本一の路線は、意外にも日暮里・舎人ライナー!

日暮里・舎人ライナー

国土交通省の都市鉄道の混雑率調査結果(令和5年7月14日発表)によれば、令和4年度の混雑率は、埼京線(板橋駅→池袋駅)149%、武蔵野線(東浦和駅→南浦和駅)148%、京浜東北線(川口駅→赤羽駅)142%などを抑え、日暮里・舎人ラーナー(赤土小学校前駅→西日暮里駅)が155%で、トップに!

埼京線、武蔵野線を抑えて混雑率TOPの常連

日暮里・舎人ライナー

日暮里・舎人ライナー(赤土小学校前駅→西日暮里駅)は、7:20〜8:20の1時間に5両編成が19本というほぼ3分間隔で運転されているのにもかかわらず、輸送力4771人に対し実際の輸送人員は7389人で、155%という混雑率となっています。
新交通システムで全国第2位の混雑率を誇るのが、埼玉新都市交通(鉄道博物館駅→大宮駅)で117%なのでぶっちぎりの首位ということになります。

もともと日暮里・舎人ライナーは、東京都内にありながら赤羽、日暮里にバスで出るなど不便を強いられていた足立区の舎人エリア、都市計画道路放射11号尾久橋通り沿線住民などの交通機関として平成20年3月30日に開業したもので、平成30年〜令和元年には赤土小学校前駅→西日暮里駅区間で189%という乗車率を記録しています。
コロナ禍の令和2年でも140%なので、利用者がいかに多いのかがよくわかります。
そのため、車両も令和4年度から令和6年度にかけてオールロングシートの330形に置き換えられる予定です。

全国レベルで見ると混雑率2位は、埼京線(板橋駅→池袋駅)149%ではなく、なんと西日本鉄道貝塚線(名島駅貝塚駅)で154%。
乗車率150%超えの路線は、日暮里・舎人ライナー(赤土小学校前駅→西日暮里駅)と西日本鉄道貝塚線(名島駅貝塚駅)の2路線のみです。

逆に混雑時間帯にも閑散としている通勤電車は、山万ユーカリが丘線(地区センター駅〜ユーカリが丘駅)22%、2位が能勢電鉄日生線(日生中央駅〜山下駅)23%、3位は路面電車の阪堺電気軌道阪堺線(今船停留場〜今池停留場)33%となっています。

鉄道混雑率TOP5

順位路線区間時間帯乗車率
1位日暮里・舎人 ライナー(東京都交通局)赤土→西日暮里小学校前7:20〜8:20155%
2位西日本鉄道貝塚線名島→貝塚7:30〜8:30154%
3位埼京線(JR東日本)板橋→池袋7:51〜8:51149%
4位武蔵野線(JR東日本)東浦和→南浦和7:05〜8:05148%
5位京浜東北線(JR東日本)川口→赤羽7:20〜8:20142%
2022年度/国土交通省調べ

鉄道閑散率TOP5

順位路線名区間時間帯乗車率
1位山万ユーカリが丘線地区センター→ユーカリが丘 6:55〜7:5522%
2位阪堺電気軌道阪堺線今船→今池7:30〜8:3033%
3位東海交通事業城北線比 良→小田井7:40〜8:4034%
4位長良川鉄道越美南線前平公園→美濃太田7:00〜8:0042%
5位愛知環状鉄道新上挙母→三河豊田7:35〜8:3547%
2022年度/国土交通省調べ
混雑度日本一の路線は、意外にも日暮里・舎人ライナー!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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