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旧中川

旧中川

東京都江戸川区平井7丁目地先で荒川と分かれ、江戸川区、墨田区、江東区の境界を流れる荒川水系の一級河川(全長6.68km)が旧中川。隅田川と江戸川の間を流れることが名の由来とされ、享保10年 (1725年)、8代将軍徳川吉宗の命により、河川改良が行なわれて、河川として誕生しています。

徳川吉宗の命で誕生した「九十九曲り」の川

もともとの中川は、古利根川を上流として、途中で元荒川と合流し、江戸川に注いでいましたが、流域の村を水害から守るため、徳川吉宗は散在していた池や沼を利用して、河川改良を行なっています。
池や沼を利用した流路のために「九十九曲り」をよばれる屈曲した河川が誕生したのです。

昭和5年に荒川放水路(現・荒川)、昭和6年に中川放水路(現・中川/7.8km)が完成。
中川がふたつに分断されて現在のような形になったことから、昭和41年、分断された中川の下流部分を「旧中川」と改称しています。
地図を見ると中川のかつての流れを荒川(荒川放水路)が分断していることがよくわかります。

墨田区、江東区内の河畔には旧中川水辺公園が整備され、河津桜、アジサイが植栽され、河畔のプロムナードになっています。
江戸川区と江東区とを結ぶ歩行者と自転車専用のふれあい橋は、東京スカイツリーのビュースポットで、ライトアップされた夜も素敵。

中川大橋近く、旧中川と小名木川との合流地点には旧中川・川の駅があり、水陸両用バスのスロープ、手漕船乗船場(和船・カヌー乗り場)、にぎわい施設、川床(水際の休憩場所)が整備されています。
水陸両用バス・スカイダック東京「とうきょうスカイツリーコース」が旧中川・川の駅から川の中へスプラッシュ。

旧中川の歴史に関しては旧中川・川の駅向かい、中川番所の再現ジオラマが置かれた「中川船番所資料館」で学ぶことができます。
旧中川・川の駅から中川大橋を渡った先の大島小松川公園には、旧小松川閘門が現存。

ちなみに、平成30年に最下流の小名木川排水機場の平常時排水機能が追加され、平成31年に最上流の木下川排水機場へのサイフォン設置が完了しているので、旧中川は下流(小名木川排水機場)から上流(木下川排水機場)へと流れています。

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旧中川
名称 旧中川/きゅうなかがわ
所在地 東京都江戸川区、墨田区、江東区
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

旧中川水辺公園

荒川放水路により分断された中川の下流、東京都墨田区東墨田から江戸川区小松川へと続く6.68kmの区間が旧中川で、墨田区、江東区では河畔に旧中川水辺公園が整備されています。旧中川水辺公園からは東京スカイツリーを眺めることができ、アジサイや河津

旧小松川閘門

東京都江戸川区、江戸川区と江東区にまたがる東京都立の防災公園、大島小松川公園の風の広場(旧中川と荒川に挟まれた広場)にあるのが旧小松川閘門(きゅうこまつがわこうもん)。荒川と中川の両放水路開削により水位差の調節を図るため、昭和5年に完成した

中川船番所資料館

東京都江東区大島、旧中川の河口(荒川との合流点)近く、小名木川との合流点の北側に建つのが江東区中川船番所資料館。資料館の南、旧中川と小名木川の合流点にあったのが中川船番所で、館内では船番所を再現するなど、徳川家康江戸入府以降の舟運の歴史を詳

小名木川

東京都江東区、江東デルタ地帯を東西に横断し、隅田川と旧中川を結ぶ全長4640mの運河が小名木川。天正18年(1590年)、豊臣秀吉の命で、領地を取り上げられ、江戸に移封された徳川家康が、最初に行なったのが舟運の確保で、そのために開削された運

北十間川

隅田川と旧中川結び、東京都墨田区、江東区を流れる全長3.24kmの運河が北十間川(きたじっけんがわ)。墨田区役所北側で、隅田川から分かれ、横十間川を南に分け、墨田区と江東区の区境をを東西に横断し、旧中川へと注いでいます。江戸時代に開削された

 

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