東京都北区浮間2丁目と板橋区舟渡2丁目の境、浮間ヶ池を中心にした東京都立の都市公園が浮間公園。JR埼京線・浮間舟渡駅(うきまふなどえき)の駅前に、緑と水の公園が広がっています。公園の横(北区側)には、浮間ヶ原桜草圃場があり、例年4月中旬に桜草(サクラソウ)の見頃を迎えます。
浮間ヶ池は荒川の旧河道の一部
現在の浮間ヶ池は、かつての荒川本流の名残り。
大正から昭和にかけての河川改修事業(昭和5年、荒川放水路完成)で、昭和3年、それまでは現在の新河岸川あたりまでくねくねと蛇行していた荒川の流路が直線化され、旧河道の一部が池になったもの。
浮間はそれまでは埼玉県側にありましたが、その流路の変更で、飛び地ではなく東京府(現・東京都)に編入されています。
そんな浮間ヶ池を中心に園地が整備され、昭和42年に浮間公園が開園しています。
公園面積の約40%が浮間ヶ池ですが、池の畔には風車を設置、チェーリップの球根1万株が植栽されてオランダ的な景観に(ただし風車は電動で回転)。
浮間ヶ池には30cm程度のへラブナを中心に、コイなど川魚が多く生息し、釣りも可能です(無料で開放)。
野球場、テニスコート、こども運動広場、じゃぶじゃぶ池、ゲートボール場、冒険広場、ちびっ子広場、芝生広場、バードサンクチュアリ、水生植物園(池の北端側に水生植物の保護区を設置)などが整備されています。
桜も植栽され、開花期には『舟渡さくらまつり』も開催。
また、11月中旬〜11月下旬に400羽~500羽のカモが飛来し浮間ヶ池と荒川を行き来する姿を目にできます。
かつて一帯は、浮間ヶ原と呼ばれた桜草(サクラソウ)の群生地で、田山花袋の『一日の行楽』、永井荷風の『葛飾土産』にも浮間ヶ原の桜草(サクラソウ)の話が登場。
河川改修や護岸工事などで、その絶滅を危惧した地元住民が、昭和38年に浮間桜草保存会を結成し、保存に努めているのが浮間ヶ原桜草圃場(うきまがはらさくらそうほじょう)で、自生に近い状態で桜草(サクラソウ)が植栽され、開花期の4月中旬には『浮間さくら草まつり』も開催されています。
浮間公園 | |
名称 | 浮間公園/うきまこうえん |
所在地 | 東京都板橋区舟渡2丁目、北区浮間2丁目 |
関連HP | 東京都公園協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR浮間舟渡駅から徒歩2分 |
ドライブで | 首都高速道路中台出口から約3km |
駐車場 | 35台/有料 |
問い合わせ | 浮間公園サービスセンター TEL:03-3969-9168 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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