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本郷給水所公苑

本郷給水所公苑

東京都文京区、東京都水道局の本郷給水所の配水池の上を公園化したのが、本郷給水所公苑。南側は、武蔵野の雑木林をイメージした和風庭園、北側がシンメトリー(左右対称)にデザインされた洋風庭園で、バラ園もあり、春バラ、秋バラの際には300株のバラが咲き誇ります。

明治31年に給水開始の本郷給水所配水池上が公園に

洋風庭園に配される地球儀

明治時代の初めには玉川上水から配水される木樋の汚染や腐食で水質悪化も深刻化し、コレラ発生の原因ともなりました。
そこで東京市は近代水道の敷設に尽力、玉川上水を導水路としてそのまま使い、代田橋付近から淀橋浄水場までを結ぶ新水路を建設、東京市水道局は、明治31年12月に淀橋浄水場から神田、日本橋方面に給水を開始しています。
本郷給水所は明治25年に完成、明治31年に淀橋浄水場(現在の西新宿、東京都庁一帯、東村山浄水場に移設され、昭和40年に廃止)からの給水を受けて配水池が機能し始めています。

本郷給水所公苑は、昭和49年に配水池の拡張工事を行なった際に、文京区が上部を公園化し、昭和51年12月開園したもの。
バラの見頃は例年春バラが5月中旬〜6月中旬、秋バラが10月中旬〜11月中旬。

和風庭園の東側には、神田上水幹線水路の石樋が復元されています(神田上水の幹線水路の一部を移設復元)。

本郷給水所に隣接する東京都水道局本郷庁舎2号館には、「東京都水道記念館」があります。
また徒歩10分ほどの神田川には、江戸時代に神田上水が神田川を懸樋(水道橋)で渡った神田上水懸樋跡があるので、時間が許せばあわせて見学を。

本郷給水所公苑
本郷給水所公苑
名称 本郷給水所公苑/ほんごうきゅうすいじょこうえん
所在地 東京都文京区本郷2-7
関連HP 文京区公式ホームページ
電車・バスで JR・都営地下鉄水道橋駅、JR・東京メトロ御茶ノ水駅、東京メトロ・都営地下鉄本郷三丁目駅から徒歩7分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 文京シビックセンターみどり公園課 TEL:03-5803-1252/FAX:03-5803-1361
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

神田上水懸樋跡

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東京都水道歴史館

東京都文京区、東京都水道局の本郷給水所(配水池の上は本郷給水所公苑)に隣接するのが、東京都水道歴史館。東京都水道局本郷庁舎2号館にある施設で、西新宿から移設され、平成7年4月15日開館。徳川家康の関東入封に始まる江戸・東京の水道の歴史、近代

山口貯水池(狭山湖)

狭山湖は、正式には山口貯水池といい、昭和9年に東京都の水源確保のために東京都と埼玉県にまたがる狭山丘陵を利用して造られたアースダム形式の貯水池。多摩川の水を小作取水堰、羽村取水堰から水を取り入れ、東京都側にある村山貯水池(多摩湖)と連絡管で

村山貯水池(多摩湖)

東京市の人口増加に対応した水源確保のため、狭山丘陵の谷を活かして昭和2年に完成したダム湖。多摩川の水を羽村取水堰(はむらしゅすいせき)で取り入れ、導水管にて村山貯水池に導いて貯水しています。ダム湖百選、近代水道百選、土木学会選奨土木遺産、村

村山貯水池(多摩湖)・第一取水塔

東京都東大和市と埼玉県所沢市にまたがる狭山丘陵を利用して造られたアースダム形式の貯水池が、村山貯水池(多摩湖)。東京市の水道事情の切迫を背景に、村山上貯水池(大正13年完成)、村山下貯水池(昭和2年)を築いたもので、村山下貯水池の第一取水塔

 

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