東京都八王子市椚田町、京王線めじろ台駅の南、縄文時代中期の典型的な集落遺跡の椚田遺跡(くぬぎたいせき)を公園として整備したものが、椚田遺跡公園。遺跡の6分の1のエリアで、繩文時代中期中葉の竪穴住居跡45基が発見され、全体では270以上の縄文住居があったと推測されています。
植生など縄文時代をイメージして整備された公園
昭和50年の区画整理事業で発掘された遺跡が、椚田遺跡。
小比企丘陵の支脈に築かれた縄文時代と古墳時代のムラの跡で、遺跡の最下位面は繩文時代中期中葉、中位面は繩文時代中期末葉のムラ、そして最上位面は古墳時代のムラです。
古墳時代のムラは竪穴住居跡の数や遺物の発見量も少なく、小規模なものだと推測されますが、縄文時代のムラは270以上の住居跡が、150mの環状に展開して見つかっているので(環状集落)、かなり大きな集落だったことがわかります。
環状の内側にはムラの墓と推測される土壙群(どこうぐん)も発見され、土壙群をもつ集落跡は極めて例が少ないことから貴重な縄文遺跡になっています。
縄文時代中期の典型的な集落として保存状態がよく、国の史跡に指定されましたが、保存のため遺構は、土を盛って公園化され(一部に竪穴住居跡の遺構を整備)、平成2年に椚田遺跡公園が開園。
公園に植栽された樹木は、縄文時代の植生をイメージじたもので、縄文の森とも呼べる内容です。
八王子市には、船田石器時代遺跡(長房町/縄文時代中期末〜後期初頭の敷石住居跡)、北野石器時代住居跡(北野町、縄文時代後期の敷石住居跡)、中田遺跡(中野山王3丁目・中田遺跡公園/縄文時代〜奈良・平安時代の集落遺跡)など数多くの縄文遺跡があります。
椚田遺跡公園 | |
名称 | 椚田遺跡公園/くぬぎたいせきこうえん |
所在地 | 東京都八王子市椚田町541 |
関連HP | 八王子市公式ホームページ |
電車・バスで | JR西八王子駅から京王バスで13分、椚田北下車、徒歩5分 |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 八王子市生涯学習スポーツ部文化財課 TEL:042-620-7265/FAX:042-626-8554 |
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