東京都北区東田端1丁目にあるJR山手線、京浜東北線の駅が田端駅。明治29年4月1日、日本鉄道の駅として新設された歴史ある駅で(日本鉄道上野駅〜熊谷駅は明治16年7月28日開業)、厳密には山手線(品川駅〜新宿駅〜田端駅)の終点駅、東北本線の途中駅ということに。
かつては常磐線が田端駅でスイッチバックをしていた!
駅開業直後の明治29年12月25日には常磐線の前身、日本鉄道土浦線(田端駅〜土浦駅間)も開業していますが、当時は三河島駅からの列車は、田端駅でスイッチバックして上野方面に進んでいたため、明治38年4月1日に三河島〜日暮里間のカーブを描いた現在の常磐線が開通し、田端への乗り入れはなくなっています(線路は貨物線として現存)。
明治36年4月1日には、常磐炭田などの石炭を横浜港へと運ぶため、大塚支線(田端駅〜池袋駅間)が開通、明治18年に開通していた日本鉄道・品川線(赤羽駅〜板橋駅〜池袋駅〜新宿駅〜渋谷駅〜品川駅)と連絡しています。
これが山手線の前身で、大正14年11月1日に東北本線の秋葉原駅〜神田駅間が完成し、山手線の循環運転が始まっています。
昭和36年2月17日、田端駅での貨物取り扱いと田端操車場の業務を分離し、田端操駅(現・田端信号場駅)が開業したため、旅客専用の駅となりました(駅の北側に田端信号場が車窓からも見学できます)。
北口は「アトレヴィ田端」の入る地上3階建ての駅ビルですが、南口は山手線の駅とは思えないほどの小さな駅舎になっています(昭和3年築のレトロ駅舎)。
南口は駅員が常駐しない無人改札口のため、「山手線唯一の無人駅」とも(インターホンで北口と連絡する仕組み)。
ホームには舶来のレール材を再使用した柱や上屋もあり、レトロな雰囲気に。
乗降客数では、山手線内でも高輪ゲートウェイ駅、鶯谷駅、目白駅、新大久保駅よりも多いのですが、JR東日本が令和5年3月17日〜5月7日に実施した「東京23区内秘境駅ラリー」の秘境駅(全5駅)に認定されています(東京23区内にある駅名も忘れてしまいそうなひっそりと佇む駅を秘境駅と認定)。
田端駅 | |
名称 | 田端駅/たばたえき |
所在地 | 東京都北区東田端1丁目 |
関連HP | JR東日本公式ホームページ |
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