東京都文京区本郷7丁目、東京大学本郷キャンパスの正門から安田講堂に続くのが、銀杏並木(イチョウ並木)。東京大学シンボルマーク(「東大マーク」)も銀杏で、銀杏がシンボル的な存在に。正門の守衛に声をかければ、銀杏並木の見学も可能(試験期間などで不可の場合もあります)。
銀杏並木は夏目漱石の小説『三四郎』にも登場
東大の本郷キャンパスは、加賀藩前田家上屋敷跡。
安田講堂近くには心字池など、大名庭園の名残もありますが、有名な三四郎池も構内にあり、見学も可能。
夏目漱石の有名な小説『三四郎』の中にも「取突(とつつき)の大通りの左右に植ゑてある銀杏の並木」と、この銀杏並木は登場しています。
銀杏並木の終点にある安田講堂は、大正14年7月6日の築。
『三四郎』は朝日新聞に明治41年9月1日〜12月29日にかけて連載された小説なので、銀杏並木はあっても安田講堂はありませんでした。
銀杏並木は明治39年に小石川植物園から移植されたもので、その後、工科大学教授伊東忠太の設計で正門(明治45年6月)を設置、最後に安田講堂が築かれて、現在の美しいエントランスが完成しています。
ちなみに、明治時代の正門は医科大学前の鉄門で、本郷通り沿いの現在の正門が正門となったのは、伊東忠太の設計の現・正門が設置されてからです。
銀杏並木が整備された際には、将来、正門とする計画で、仮正門でした。
銀杏並木の左側に建つ東京大学法文1号館は、昭和10年築で国の登録有形文化財になっています(設計は内田祥三)。
紅葉の見頃は例年11月下旬〜12月上旬頃。
東大・銀杏並木 | |
名称 | 東大・銀杏並木/とうだい・いちょうなみき |
所在地 | 東京都文京区本郷7-3-1 |
電車・バスで | 東京メトロ東大前駅、東京メトロ・都営地下鉄本郷三丁目駅から徒歩10分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 東京大学 TEL:03-3812-2111 |
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