東武東上線に日本初!「高瀬舟をイメージした」新型車両登場!

東武東上線新型車両

東武鉄道は、2026年に東武東上線に新型車両90000系を導入すると発表。この新型車両、現在、東上線に運転されている地下鉄有楽町線直通乗り入れ用に、1981年にデビューした9000系に置き換わるもの。東上線物流のルーツである新河岸川(しんがしがわ)の舟運で活躍した高瀬舟をイメージしたユニークなデザインです。

袖仕切り部には波を感じさせる立涌文様が!

東武東上線新型車両
舟運のエッセンスを盛り込んだ、和風で落ち着いた空間の車内

「地域と人と未来を つなぐ わたし舟」がデザインコンセプトとということで、外観は、高瀬舟の船底から着想した前面下部から反り上がるように丸みを持たせた逆スラント式(運転席上部が前にせり出したようなかたち)。
スラントとは傾斜の意で、車では、三菱「ギャラン」など逆スラントノーズを採用した車がありますが、電車では例がないような存在。
首都圏では、しいていえば千葉都市モノレールが逆スラント式といえる存在かもしれません。
東武鉄道が、「今までにない印象に残る大胆な先頭形状を採用」というのもうなづけます。

高瀬舟は水深の浅い河川舟運に活用された舟で、中世に京の高瀬川を上下したことが名の由来。
関東でも利根川などで活用されましたが、寛永16年(1639年)、島原の乱の鎮圧に功のあった松平信綱(まつだいらのぶつな)が川越藩主となると、江戸と川越を結ぶ新河岸川の舟運を整備し、「小江戸」と呼ばれる川越の繁栄をもたらしました。

新河岸川の舟運は河川改良に伴い昭和6年に終焉していますが、大正3年5月1日、池袋と川越を結ぶ東上鉄道(東武東上線の前身)が開通し、新たな輸送手段となったのです。
こうした歴史を踏まえて、インテリアも舟運を意識し、袖仕切り部には波を感じさせる縁起の良い立涌文様(たてわくもんよう)、床には砂で水の流れを表現する枯山水(かれさんすい)をイメージした柄を取り入れています。

最新省エネ機器を採用することで消費電力を現在の9000系に比べて40%も削減することが可能とか。
省エネ性能で、環境負荷低減が実現しています。

2026年以降、7編成70両が順次導入される予定です。

東武東上線に日本初!「高瀬舟をイメージした」新型車両登場!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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