富山県砺波市庄川町金屋、一級河川・庄川にある18ヶ所のダムのうち、最も下流に位置するダム(堰堤)が庄川合口堰堤(しょうがわごうぐちえんてい)。庄川合口ダム、舟戸ダムとも呼ばれますが正式名は庄川合口堰堤。昭和14年に完成した重力式コンクリートダムで、国の登録有形文化財になっています。
10門のラジアルゲートを備えた美しいフォルム
砺波平野の農業用水の確保、中野発電所と雄神発電所による水力発電(関西電力)に利用されるダムで、ダム湖は舟戸湖。
ダム完成以前には、砺波平野の農業用水確保のため、庄川には二万七千石用水と総称される新用水、山見八ヶ用水、二万石用水の取水口(用水取入堰)が点在していましたが、それをひとつにしたのがこの庄川合口堰堤です。
庄川の下流部は、蛇行し、川幅が広く、しかも大水のたびに川床が移動するため、用水取入口(用水取入堰)はその都度変更を余儀なくされていたのです。
日照りが続くと農業用水が欠乏し、洪水になると用水取入口(用水取入堰)が破壊されるという問題があったため、農業用水の安定供給のためにもダム建設が必要でした。
庄川合口堰堤には、流量調節用に10門のラジアルゲート(表面が円弧状で、その曲線の中心を軸として回転することによって開閉する構造のゲート)を備え、左岸脇には魚道、両岸上流に取水口が設けられ、日本屈指の穀倉地帯・砺波平野を潤す水を貯めています。
庄川合口堰堤の上流側、左岸には庄川水記念公園が整備され、鯉恋の宮がパワースポットとして注目されるほか、二万七千石用水、二万石用水の跡も残されています。
また、庄川水記念公園内の庄川ウッドプラザでは「舟戸ダムカレー」も提供。
庄川合口堰堤 | |
名称 | 庄川合口堰堤/しょうがわごうくちえんてい |
所在地 | 富山県砺波市庄川町金屋 |
電車・バスで | JR砺波駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 北陸自動車道砺波ICから約9km |
駐車場 | 舟戸公園駐車場 |
問い合わせ | 農林水産部農村整備課 TEL:076-444-3375/FAX:076-444-3437 |
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