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日前神宮・國懸神宮

日前神宮・國懸神宮

和歌山県和歌山市にある、社伝によれば垂仁天皇16年に現在地に遷座したという西国屈指の古社が日前神宮・國懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう)。同じ境内に日前神宮、國懸神宮という2つの神社があり、総称して日前宮(にちぜんぐう)とも呼ばれています。平安時代編纂の『延喜式神名帳』では名神大社で、紀伊国一之宮。

全国で唯一、二座の大社が同じ境内に鎮まる

日前神宮の主祭神は八咫鏡(やたのかがみ/三種の神器の一つ)に先立って造った日像鏡(ひがたのかがみ)をご神体とする日前大神 (ひのくまのおおかみ)。
國懸神宮の主祭神は、八咫鏡(三種の神器の一つ)に先立って造った日矛鏡(ひぼこのかがみ)をご神体とする國懸大神 (くにかかすのおおかみ)。

『日本書紀』に記される天照大神(あまてらすおおみかみ)を天石窟(あまのいわや=天岩屋)から招き出すために、石凝姥命(いしこりどめのみこと)が天香山から採取した鉱物を用いて、最初に鋳造した宝鏡が日像鏡、日矛鏡。
『日本書紀』にはその鏡が、紀伊国国懸神、飛鳥の四社、住吉大社に奉幣したことが記されています。
その後、天道根命(あまのみちねのみこと)を紀伊国造(きのくにのみやつこ=紀伊国を古代に支配した豪族で、紀氏の祖)となって日前神宮・國懸神宮が創建されたということに。

正月三が日には約35万人の参拝客で賑わい、紀州の夏の風物詩になっている『日前宮薪能』(にちぜんぐうたきぎのう)は、夏祭に奉納される「神事能」(神社の祭礼に奉納される能楽)です。

竈山神社(かまやまじんじゃ)、伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)に参詣する風習が西国三社参りです。

ちなみに、中世以降、かつらぎ町の丹生都比売神社(にふつひめじんじゃ/世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産)、和歌山市の伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)も紀伊国一之宮といわれるようになっていますが、それは時代による変遷。

名称 日前神宮・國懸神宮/ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう
所在地 和歌山市秋月365
関連HP 日前神宮・國懸神宮公式ホームページ
電車・バスで 和歌山電鐵貴志川日前宮駅から徒歩すぐ
ドライブで 阪和自動車道和歌山ICから約2.5km
駐車場 100台/参拝者無料
問い合わせ TEL:073-471-3730/FAX:073-474-3869
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

西国三社参り

和歌山市内にある日前神宮・國懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう)、竈山神社(かまやまじんじゃ)、伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)の三社を巡るもの。三社を結ぶ道は古くからの巡礼の道で、和歌山電鐵貴志川線もこの三社を結んでいます。地元

伊太祁曽神社

和歌山県和歌山市にある古社、伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)。社伝によれば、垂仁天皇16年、日前神宮・國懸神宮が遷座したため、社地を明け渡したといい、和銅6年(713年)、現在地に遷座しています。『続日本紀』の文武天皇大宝2年(702年)に

竈山神社

和歌山県和歌山市にある神武天皇の長兄・彦五瀬命(ひこいつせのみこと)を祀る神社が竈山神社(かまやまじんじゃ)。境外摂社の静火神社(しずひじんじゃ)も、竈山神社と同様に平安時代編纂の『延喜式神名帳』記載の式内社です。彦五瀬命の墓は、宮内庁によ

 

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