伊太祁曽神社

伊太祁曽神社

和歌山県和歌山市にある古社、伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)。社伝によれば、垂仁天皇16年、日前神宮・國懸神宮が遷座したため、社地を明け渡したといい、和銅6年(713年)、現在地に遷座しています。『続日本紀』の文武天皇大宝2年(702年)にも記載がある、紀伊半島屈指の古社です。

『延喜式神名帳』では名神大社に

平安時代編纂の『延喜式神名帳』では名神大社に列し、紀伊国一之宮ともいわれています。
主祭神は木種を播き青山と成した植樹神として知られる五十猛命 (いたけるのみこと)。
「木の神」が住む国から木の国、それが転じて紀の国になったとも。

中世には鳥羽上皇が神社の建つ山東荘を根来寺(ねごろじ)に寄進したことから新義真言宗総本山の根来寺との関係が深くなりますが、天正13年(1585年)の豊臣秀吉が根来寺を攻撃した雑賀攻め(紀州征伐)で、戦禍に巻き込まれて焼失しています。

境内南にあった新義真言宗の興徳院(廃寺)は、神仏習合時代の神宮寺。

例祭は10月15日で、1月15日の『卯杖祭』(粥占神事・卯杖儀)が有名です。

和歌山市内にある日前神宮・國懸神宮、竈山神社(かまやまじんじゃ)と伊太祁曽神社の三社に参拝する『西国三社参り』は西国随一の三社参りとなっています。

名称 伊太祁曽神社/いたきそじんじゃ
所在地 和歌山県和歌山市伊太祈曽558
関連HP 伊太祁曽神社公式ホームページ
電車・バスで 和歌山電鐵貴志川線伊太祈曽駅から徒歩5分
ドライブで 阪和自動車道和歌山南スマートICから約3km
駐車場 30台/無料
問い合わせ TEL:073-478-0006
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
西国三社参り

西国三社参り

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