【冬の絶景】(3)兼六園・日本最大の雪吊り

石川県金沢市にある、加賀百万石の大名庭園(池泉回遊式庭園)が兼六園。国の特別名勝にも指定される庭園で、まさに「国宝級のお庭」ということに。あまり知られていませんが、実は1月〜2月の兼六園は「雪の兼六園」で有名。さらに例年、年末年始には日本最大の雪吊りのライトアップ「冬の段」も行なわれます。

雪景色だけでなく、雪吊りにも注目を!

徽軫灯籠(ことじとうろう)越しの唐崎松

「最近雪の日が減って、雪景色の日が少なくなった」という声も耳にする金沢市。
海岸部に近い金沢では、湿った雪で枝が折れないようにするため、11月1日に唐崎松(からさきのまつ)を皮切りに、12月中旬頃まで雪吊り作業が行なわれ、毎年3月中旬までの冬場のみの限定的な景観が「兼六園の雪吊り風景」。

雪景色の一番の見所となるのは、絵葉書やポスターでもおなじみの徽軫灯籠(ことじとうろう)で、もともとは水面を照らすための雪見灯籠です。
この徽軫灯籠の対岸に見える巨大な雪吊り群が、唐崎松です。
13代藩主・前田斉泰(なりやす)が「近江八景」のひとつ(唐崎夜雨)、琵琶湖畔の唐崎松から種子を取り寄せて育てた黒松で、雪吊りが施されると、池面に映し出される、円錐形のシルエットが実に見事です。

もともとこの雪吊りは、地元金沢では「リンゴ吊り」と称されていました。
というのも、当時金沢周辺ではリンゴ栽培が盛んで、リンゴの落下を防ぐため、枝を縄で吊ったことに由来する構造です。
1本の松に5本の柱、800本の縄で築かれるのが雪吊りですが、機能性に加えて、デザイン性が高いので、大名庭園にもピッタリだったのでしょう。

「雪があってもなくても雪吊りの姿はとても素晴らしい」と地元のガイドも口を揃えます。
『兼六園ライトアップ冬の段』は例年2月の土曜ですが、事前に確認を。
大晦日(12月31日)から元旦(1月1日)にかけて終夜開園し、無料で入園できますが、ライトアップは行なわれません。

唐崎松のライトアップ
唐崎松のライトアップ
【冬の絶景】(3)兼六園・日本最大の雪吊り
名称 兼六園/けんろくえん
所在地 石川県金沢市兼六町1-4
関連HP 兼六園公式ホームページ
ドライブで 北陸自動車道金沢西ICから約8.3km、金沢東ICから約5.8kmで県営兼六駐車場
駐車場 県営兼六駐車場(554台/有料)
問い合わせ 兼六園 TEL:076-234-3800/FAX:076-234-5292
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

兼六園

水戸の偕楽園(かいらくえん)、岡山の後楽園(こうらくえん)と並び、日本三大名園に数えられる兼六園。江戸時代の代表的な林泉回遊式の庭園で、国の特別名勝にもなっています。霞ヶ池の畔にある徽軫灯籠(ことじとうろう)は、兼六園のシンボルともなった灯

兼六園・徽軫灯籠

兼六園・徽軫灯籠

石川県金沢市、国の特別名勝で、日本三名園にも数えられる兼六園のシンボルが、徽軫灯籠(ことじとうろう)。水面を照らすための雪見灯籠が変化した高さ2.67m、二本足の灯籠。琴の糸を支え、音の高低を調整する琴柱(ことじ)に似ているのが名の由来です

兼六園『雪吊り作業』

兼六園『雪吊り作業』|金沢市

毎年11月1日〜12月中旬、石川県金沢市の兼六園で『雪吊り作業』が始まります。庭園内の樹木を雪から守るため芯柱を立て縄で枝を吊る作業が雪吊り作業。兼六園では有名な唐崎松が一番最初に作業され、12月中旬頃まで続けられます。園内随一の枝ぶりを誇

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