2000年から運転がスタートし、今では「ひがし北海道」の冬の風物詩として親しまれているのが、釧網本線(せんもうほんせん)の釧路〜標茶(しべちゃ)を結ぶ「SL冬の湿原号」。往路はC11-171を先頭に釧路湿原横を走りますが、標茶駅に転車台がないため、帰路は先頭で逆向きになって牽引するかたちに。
貸切観光タクシーで追いかけるプランも

乗り鉄ばかりでなく、厳冬期にもかかわらず撮り鉄にも人気の「SL冬の湿原号」。
撮影ポイントとしてポピュラーなのは、釧路川の渡河シーン。
釧路川橋梁を渡りますが、厳冬期には釧路川に蓮葉氷(はすはごおり=蓮氷)が浮かぶなど、幻想的です。
晶氷→ニラス・氷殻・グリースアイス→蓮葉氷→板状軟氷という海氷の結氷プロセスの途中で、英語ではパンケーキアイス(Pancake ice)と呼んでいます。
釧路川の河口部では、1月中旬〜2月にかけて、寒い朝に観察できますが、過去のデータを見ると出現するのは年間でも15日〜20日くらいです。
寒いのが苦手という人は、釧路市内には「SL冬の湿原号」を追いかける貸切観光タクシー(釧路日交タクシー)もあるので、不安な雪道移動もなくて、撮影に専念できます。
C11-171は老朽化のため、部品の調達などを含めて、いつまで走れるのかという状況。
追いかけられるうちに追いかけるというのが鉄則です。

| 【冬の絶景】(9) 北海道・釧路「SL冬の湿原号」 | |
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