【冬の絶景】(9) 北海道・釧路「SL冬の湿原号」

SL冬の湿原号

2000年から運転がスタートし、今では「ひがし北海道」の冬の風物詩として親しまれているのが、釧網本線(せんもうほんせん)の釧路〜標茶(しべちゃ)を結ぶ「SL冬の湿原号」。往路はC11-171を先頭に釧路湿原横を走りますが、標茶駅に転車台がないため、帰路は先頭で逆向きになって牽引するかたちに。

貸切観光タクシーで追いかけるプランも

SL冬の湿原号
釧路川橋梁

乗り鉄ばかりでなく、厳冬期にもかかわらず撮り鉄にも人気の「SL冬の湿原号」。
撮影ポイントとしてポピュラーなのは、釧路川の渡河シーン。
釧路川橋梁を渡りますが、厳冬期には釧路川に蓮葉氷(はすはごおり=蓮氷)が浮かぶなど、幻想的です。

晶氷→ニラス・氷殻・グリースアイス→蓮葉氷→板状軟氷という海氷の結氷プロセスの途中で、英語ではパンケーキアイス(Pancake ice)と呼んでいます。
釧路川の河口部では、1月中旬〜2月にかけて、寒い朝に観察できますが、過去のデータを見ると出現するのは年間でも15日〜20日くらいです。

寒いのが苦手という人は、釧路市内には「SL冬の湿原号」を追いかける貸切観光タクシー(釧路日交タクシー)もあるので、不安な雪道移動もなくて、撮影に専念できます。

C11-171は老朽化のため、部品の調達などを含めて、いつまで走れるのかという状況。
追いかけられるうちに追いかけるというのが鉄則です。

SL冬の湿原号
塘路湖(とうろこ)と湿原の間を走り抜ける
【冬の絶景】(9) 北海道・釧路「SL冬の湿原号」
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
SL冬の湿原号

「SL冬の湿原号」 2026年1月17日運転開始

白銀の釧路湿原を力強く疾走する北海道内唯一のSL列車が「SL冬の湿原号」。記念すべき25周年を迎える今冬も、2026年1月17日(土)〜3月15日(日)の金・土・日曜、祝日・振替休と1月22日(木)、1月29日(木)、2月5日(木)、2月2

釧路川橋梁

釧路川橋梁

北海道釧路市、釧路川の河口部にかかる釧網本線(せんもうほんせん)の橋梁が、釧路川橋梁。冬季に運行される「SL冬の湿原号」(釧路駅〜標茶駅)など釧網本線と花咲線(根室本線)の撮影スポットとしても有名。釧路川リバーサイド緑地の舟着き広場がその撮

よく読まれている記事

こちらもどうぞ