木炭バスをご存知でしょうか? 木炭を使用する内燃機関を動力とするバスのことで、戦時中、石油の輸入が閉ざされた日本で、苦肉の策で登場した乗り物です。木炭をあえて不完全燃焼させて一酸化炭素、水素などを発生させ、それをエネルギーにして動く乗り物です。
東京にも走っていた木炭バス

第二次世界大戦時には、ドイツの潜水艦による海上輸送の途絶で石油輸入が困難になった連合国側のイギリス、フランス、そして枢軸国側のドイツ、日本などで開発された動力源です。
当時の日本政府は、木炭ガス発生装置を「石油代用燃料使用装置」の名で呼んだことから、「石油代用燃料使用装置設置自動車」が正式名。
実際には木炭バス、あるいは薪(まき)をくべることから薪バスとも称されました。
車両の後部にガス発生装置を取り付けるというユニークな構造で、馬力が弱いことから坂を上るときには乗客が押すこともあったとか。
東京でもその姿を見かけたという木炭バスですが、終戦とともに石油の輸入が復活。
徐々に姿を消していきました。
長野県大町市の「大町エネルギー博物館」が昭和25年に復元した木炭バス「もくちゃん」(薪バスと称していました)はナンバーも取得し、公道を走行することもできます。
ただし、現在は馬力や維持費用面などによりガソリンで走行しています。

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