山口県下関市唐戸町、唐戸市場とカモンワーフの間、ウォーターフロントに立つのが、聖フランシスコ・ザビエル下関上陸の地碑。天文19年(1550年)、ザビエル一行は肥前国・平戸(現・長崎県平戸市)から京を目指し、周防国(すおうのくに)に入国。その上陸地点が下関の唐戸地区です。
ザビエルは堂崎の渡しで、九州から周防国に上陸
周防国山口に入り、守護大名・大内義隆(おおうちよしたか)にも謁見しますが、ザビエルが汚れた旅装のままで、しかも仏教の保護政策、当時一般的だった男色などを非難したため、激怒され、京への上洛のため、堺へと向かっています。
聖フランシスコ・ザビエル下関上陸の地碑には、ザビエルが日本行きを決意した「たとえ、全世界を手にいれても自分の魂を失ったならば、なんの益になろうか」(マタイ福音書16章26節)が刻まれています。
現在の唐戸市場近くには、当時、堂崎の渡し場があり(亀山八幡宮の石段の下が堂崎)、九州への渡し場となっていたのです。
15世紀の大内家歴代が発布した法令を収録した法令集『大内家壁書』(大内氏掟書)にも渡し賃などが記されていることから、ザビエルはこの地に上陸したことが裏付けられます。
聖フランシスコ・ザビエル下関上陸の地碑 | |
名称 | 聖フランシスコ・ザビエル下関上陸の地碑/せいふらんしすこ・ざびえるしものせきじょうりくのちひ |
所在地 | 山口県下関市唐戸町 |
電車・バスで | JR下関駅からサンデン交通バス新下関駅方面行きで7分、唐戸下車、徒歩2分 |
ドライブで | 中国自動車道下関ICから約3.6km |
駐車場 | カモンワーフ駐車場(95台/30分まで無料、以降有料) |
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