衆生の疾病を治癒して寿命を延べ、災禍を消去し、衣食などを満足せしめるというのが薬師如来。瑠璃光を以て衆生の病苦を救ってくださるありがたい如来で、如来には珍しく現世利益信仰を集めています。
「初薬師」で、1年間の無病息災と身体健全を祈ります
薬師如来を信仰し念誦(ねんじゅ)する法会である薬師講が8日に開かれるので、縁日が8日になったと推測されています。
徳川幕府を開いた徳川家康も、天海大僧正(天台宗)の働きもあって朝廷から「東照大権現」の神号が下され、天台宗系の山王一実神道によって日光東照宮に祭祀されましたが、薬師如来を本地仏となっています。
奈良の薬師寺では『初薬師縁日・大般若経転読法要』が、一畑薬師では『開運星まつり』が、新井薬師梅照院(東京都中野区)では、薬師あいロード商店街で吉例の『初薬師開運セール』が行なわれます。
日向薬師(伊勢原市)では本尊ご開帳があり、「薬師粥」が振るまわれます。
銚子市の常灯寺では重要文化財に指定される木造薬師如来坐像のご開帳が行なわれます。
いずれも「1年間の無病息災と身体健全を祈る」ことがお題目です。
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