初詣は、この日が狙い目!! 新春開運カレンダー

新春開運カレンダー

1月には初大師、十日戎(とおかえびす)、初薬師、初観音、初不動と、年初の縁日があります。初〇〇は、「平生の1000倍のご利益がある」ともいわれるありがたい日。薬師如来なら初薬師が狙い目、観音様なら18日の初観音。初詣など参詣にあたっては、お目当ての寺社に何が祀られているのかを知ることが実は非常に大切なのです。

1月3日/初大師(元三大師縁日)

元三大師(がんざんだいし)と呼ばれる良源ゆかりの縁日が初大師(はつだいし)。
第18代天台座主(天台宗の最高の位)で、比叡山延暦寺の中興の祖である元三大師(良源/慈恵大師・じえだいし)は、永観3年(985年)1月3日入寂。
正月3日に没しているので元三大師と呼ばれ、厄難消除(やくなんしようじょ)の信仰を集め、「角大師」(つのだいし)、「豆大師」「厄除け大師」とも。
元三大師は観音の化身、不動明王の生まれかわりともいわれ、「角大師」(門札)のお礼が正月には宗派を問わず、家の門戸に貼られます。

埼玉県川越市の川越大師・喜多院、京都の廬山天台講寺などで初大師が行なわれます。
川越大師・喜多院では初大師にあたり、名物の『だるま市』が行なわれます。

1月3日 初大師(元三大師縁日)

縁日は、神仏との有縁(うえん)の日。つまりは祀られる神仏にゆかりのある日です。参道に並ぶ露店のことと誤解される場合もありますが、正しくは、縁のある日、そして縁を結ぶ日のこと。一説によれば「平生の1000倍のご利益がある」とも。1月の縁日は「

川越大師喜多院『初大師』(だるま市)

川越大師喜多院『初大師』(だるま市)

毎年1月3日、埼玉県川越市、川越大師喜多院『初大師』(だるま市)。1月3日は厄除元三大師(やくよけがんざんだいし=慈恵大師)の縁日。新年最初の縁日なので『初大師』(はつだいし)と呼ばれ、多くの参詣者を集めています。境内では有名な『だるま市』

1月5日/初水天宮

久留米藩有馬家の江戸屋敷に祀られた水天宮(久留米が本宮)を毎月5日に限って参拝が許可されたため、毎月5日が水天宮の縁日に。
江戸でのその人気ぶりは「情け有馬の水天宮」という地口(言葉遊び)も生まれたほど。

1月5日 初水天宮

「縁日」とは、寺社の参道に並ぶ露店のことではなく、神仏とご縁を結ぶ日。神仏が降誕・示現した、あるいは神格化された人物の没日などの縁(ゆかり)のある日を選んで「縁日」としています。毎月5日は水天宮の縁日ですが、年明け5日は『初水天宮』となり、

1月8日/初薬師

薬師如来(薬師瑠璃光如来/るりこうにょらい)の縁日は毎月8日、12日ですが、1月8日は初薬師。
薬師は文字通り「医薬の師(先生)」という意味で、病気を治す功徳(くどく)のある仏様で薬の入った壺を手にしています。
〇〇薬師と呼ばれる寺は薬師如来が御本尊。
東京の新井薬師(梅照院)、奈良の薬師寺、島根県出雲市の一畑薬師(いちばたやくし/総本山一畑寺)などで初薬師が執り行なわれます。

1月8日 初薬師

衆生の疾病を治癒して寿命を延べ、災禍を消去し、衣食などを満足せしめるというのが薬師如来。瑠璃光を以て衆生の病苦を救ってくださるありがたい如来で、如来には珍しく現世利益信仰を集めています。 「初薬師」で、1年間の無病息災と身体健全を祈ります[

1月10日/十日戎(十日えびす)

1月10日は、関西地方では有名な「えべっさん」こと十日戎。
戎(恵比寿)神の年初の縁日で、参詣者は、商売繁盛を願い、大阪の今宮戎神社、兵庫県西宮市の西宮神社は、9日の宵戎(よいえびす)、10日の本戎、11日の残り戎の3日間に100万人もの人出が。
十日戎は、京都ゑびす神社、福岡市の十日恵比須神社など関西で盛ん。
関東では11月20日のえびす講が一般的。
西宮神社では1月10日6:00~有名な『開門神事福男選び』(開門神事)が行なわれます。

なお恵比寿神は七福神のひとりなので、京都ゑびす神社(都七福神)など七福神めぐりの対象となっている寺社も。

西宮神社『十日えびす大祭』

西宮神社『十日えびす大祭』|西宮市

1月9日~1月11日、兵庫県西宮市のえびす宮総本社、西宮神社で『十日えびす大祭』が行なわれます。例年100万人の参拝者を集める祭礼で、商売繁盛、家内安全を願う縁起物「吉兆」、「熊手」の授与販売、「運だめし」の福くじなどがあります。1月10日

智恩寺『文殊堂十日えびす』

智恩寺『文殊堂十日えびす』|宮津市

1月10日7:00〜18:00、宮津市の智恩寺で『文殊堂十日えびす』が行なわれます。日本三文殊のひとつとして有名な「切戸の文殊」智恩寺の秘仏・文殊菩薩像(重要文化財)の特別開扉が行なわれ、古くから商売繁盛、学業成就の願い事が叶うといわれ有名

堀川戎神社『十日戎』

堀川戎神社『十日戎』|大阪市

1月9日6:00〜1月11日24:00、大阪市の堀川戎神社で『十日戎』。商売繁昌の神、蛭子大神(えびすのおおかみ)を祀り、「堀川のえべっさん」と慕われる堀川戎神社。『十日戎』は、商売繁盛を祈願する大阪キタエリアの大祭です。3日間は終日参拝可

今宮戎神社『十日戎』

今宮戎神社『十日戎』|大阪市

1月9日~1月11日9:00〜21:00、大阪市浪速区の今宮戎神社(いまみやえびすじんじゃ)で『十日戎』が行なわれます。「商売繁盛で笹もってこい」の威勢のいい掛け声がこだまする『十日戎』は有名で、9日(宵戎/宝恵駕籠行列)、10日(本戎)、

豊国神社『十日戎』

豊国神社『十日戎』|長浜市

1月9日〜1月11日、滋賀県長浜市の豊国神社(ほうこくじんじゃ)で『十日戎』が行なわれます。豊国大明神の信仰が禁じられた江戸時代に、恵比寿神を祀ったことに由来する歴史ある祭りです。福娘による福餅まきが行なわれ、福餅は「おたね福銭」と交換可能

呉服神社『十日恵比寿』(池田えびす)

呉服神社『十日恵比寿』(池田えびす)|池田市

1月9日〜1月11日、織姫・呉服媛(くれはとりのひめ)と、仁徳天皇を祀る大阪府池田市の呉服神社(くれはじんじゃ)で、『十日恵比寿』(池田えびす)が行なわれます。拝殿脇にある摂社・恵比寿神社の祭礼で、期間中は参道が車両通行止めとなり、多くの露

十日恵比須神社『正月大祭』

十日恵比須神社『正月大祭』|福岡市

1月8日〜1月11日、福岡市の十日恵比須神社で『正月大祭』が行なわれ、商売繁盛のご利益を得るために多くの参詣者が集まります。4日間にわたって福引きが行なわれるほか、文禄元年(1592年)から始まる新春の縁起を祝う儀式『開運御座』(かいうんお

1月10日/初こんぴら(初十日祭)

瀬戸内海で活躍した塩飽水軍(しわくすいぐん)が江戸時代、瀬戸内海を航海する西回り廻船の水先案内をした際に、讃州の象頭山・金毘羅大権現(ぞうずさんこんぴらだいごんげん)の旗を立てたことから、航海安全の神として全国の船乗りたちに信仰されたのが「金比羅」(こんぴら)。
金毘羅大権現は神仏習合の神で、本来は寺に祀られていましたが、明治の神仏分離後は、金刀比羅宮に。
毎月10日がその縁日ですが、1年の最初の縁日は『初こんぴら』です。

1月10日 初こんぴら(初十日祭)

金毘羅船々(こんぴらふねふね) 追風(おいて)に帆かけて シュラシュシュシュ♪ まわれば 四国は讃州(さんしゅう)那珂の郡(なかのごおり) 象頭山(ぞうずさん)金毘羅大権現(こんぴらだいごんげん) 一度まわれば♫ーの童謡『金毘羅船々』で知ら

金刀比羅宮『初十日祭』(初こんぴら)

金刀比羅宮『初十日祭』(初こんぴら)|琴平町

1月10日10:00~、香川県琴平町の金刀比羅宮で『初十日祭』(初こんぴら)が行なわれます。毎月10日に参詣すると特別な功徳、御利益(ごりやく)があるといわれ、とくに一年の最初は初金刀比羅として市販の暦(こよみ・カレンダー)にものっています

1月13日/初虚空蔵

虚空蔵(こくぞう)というのは虚空蔵菩薩のこと。
明けの明星・金星は虚空蔵菩薩の化身ともいわれ、知恵の菩薩としても信仰されています。
空海が室戸岬の洞窟・御厨人窟に籠もっり虚空蔵求聞持法を修したことから、空海ゆかりの寺に祀られることも。
十三仏(冥界の審理に関わる13の仏)の13番目が虚空蔵菩薩であることなどから縁日は13日で、数え年の13歳(満12歳)になった少年少女が虚空蔵菩薩に智恵を授かりに行く十三詣も行なわれています。

1月15日/初阿弥陀(初六阿弥陀めぐり)

毎月15日は阿弥陀如来の縁日。
1月最初の縁日は、『初阿弥陀』ですが、京都などでは阿弥陀如来を安置する6つの寺院を巡る『初六阿弥陀めぐり』が行なわれます。
享保2年(1717年)に木食正禅(もくじきしょうぜん)上人が発願したと伝わる京都の洛陽六阿弥陀めぐりが六阿弥陀めぐりの始まりです。
1年の最初の六阿弥陀めぐりで「南無阿弥陀仏」を念ずれば、仏像を6万体造る事と同じ功徳があるといわれています。
京都の六阿弥陀めぐりは、真如堂、永観堂 、清水寺阿弥陀堂、安祥院、安養寺、誓願寺です。

1月16日/初閻魔

毎月16日は閻魔大王(えんまだいおう)の縁日。
旧暦の1月16日は、地獄に落ちた亡者達も責苦を逃れ骨休みとなるありがたい日。
現在では新暦で行なわれる場所が多く、1月16日が初閻魔となります。

1月16日 初閻魔

毎月16日は閻魔大王の縁日。正月16日と7月16日は、閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休むとされる日)です。1月16日、7月16日前後に、奉公人は休暇をもらって故郷に帰るという「藪入り」(やぶいり)というしきたりがありました。1月1

深川えんま堂(法乗院)『初えんま』

正月や盆の16日は、地獄の閻魔大王も罪人の呵責(かしゃく)を休むことから「地獄の釜の蓋も開く」という諺(ことわざ)が生まれています。1月16日、7月16日は「藪入り」(やぶいり)で、奉公人が奉公先から休みをもらい、実家に帰ったりできる日でし

1月18日/初観音

「観音さま」と通称される観音菩薩の縁日は、毎月18日。
お寺に正式名がありながら、〇〇観音と通称されるのは、観音様のお力におすがりしようという庶民の気持ちの現われでしょう。
東京の浅草寺、坂東三十三観音第一番札所の鎌倉の杉本寺、和歌山市の紀三井寺、名古屋市では名古屋城を守護する尾張四大観音など、地元の「観音さま」にお参りを、ぜひ。
浅草寺では7日間修法された「温座秘法陀羅尼札」が授与されます。

1月18日 初観音

毎月18日は観音様の縁日です。この日に参詣すると功徳が多いといわれる日が縁日。なかでも年の初め、つまり1月18日の観世音菩薩の縁日は、『初観音』といって多くの信者が参詣する日で、観音様を本尊とする寺では、様々な行事が行なわれます。近所に観音

笠寺観音『大縁日・初観音』

笠寺観音『大縁日・初観音』|名古屋市

毎年1月18日、愛知県名古屋市南区の笠寺観音で『大縁日・初観音』が行なわれます。毎月18日は観音様の縁日ですが1月18日は初観音で10:00、14:00、15:00から祈祷開始。秘仏である笠寺観音本尊の観音様がかぶっていた「お笠」を頭にもか

1月21日/初大師(弘法大師縁日)

1月3日と同じ初大師ですが、21日は弘法大師(空海)の縁日。
空海は、承和2年(835年)3月21日没で、毎月21日が縁日、1月21日は『初大師』となります。
空海ゆかりの真言宗の寺を中心に様々な行事が行なわれています。
東京・西新井大師(總持寺)、川崎の川崎大師(平間寺)、千葉県香取市の観福寺大師堂が関東厄除け三大師。
空海創建の京都・東寺は真言宗の総本山です。
京都の東寺では毎月21日に弘法市が立ち、御影堂の外陣に上がることができます。

1月21日 初大師

仏教界のスーパースター空海は、承和2(835)年3月21日没で、毎月21日が縁日。空海の諡号(しごう)が弘法大師なので、年初の縁日は「初大師」ということに。空海ゆかりの真言宗の寺を中心に、さまざまな行事が行なわれます。初大師関東厄除け三大師

遍智院小塚大師『初大祭』(初大師)

遍智院小塚大師『初大祭』(初大師)|館山市

1月20日〜1月21日、館山市の遍智院小塚大師(へんちいんこづかだいし)で『初大祭』(初大師)が行なわれます。毎月21日は空海(弘法大師)の月命日で、縁日。1月21日は初大師で厄除けの名刹として、遍智院小塚大師にも毎年数万人の人が訪れていま

1月24日/初地蔵

毎月24日は「お地蔵様」といわれる地蔵菩薩の縁日。
近隣に地蔵菩薩を祀る寺があれば、ぜひ初地蔵に、参詣を。
人々の苦難を身代わりとなり受け救うのが地蔵菩薩なので。

1月24日 初地蔵

毎月24日は地蔵菩薩の縁日(御利益が増大する日)ですが、年の初めの1月24日は『初地蔵』として全国各地の地蔵尊を祀る寺では、様々な行事が行なわれます。東京・巣鴨の有名な「とげぬき地蔵」と呼ばれる高岩寺でも大祭が執り行なわれます。毎月24日は

1月24日/初愛宕

初愛宕(はつあたご)とは少し聞き慣れない言葉ですが、神仏習合の愛宕権現(あたごごんげん)は火防(ひぶせ)の神様。
本地垂迹(ほんじすいじゃく)説で、権現とは仏や菩薩が仮(権=かり)の姿で、日本の神として示現すること。
つまり地蔵菩薩が、日本の神となって降り立った姿が愛宕権現というわけで、愛宕権現の本地仏(神の正体とされる仏)は、甲冑姿の地蔵菩薩が馬に乗る勝軍地蔵菩薩。
明治の神仏分離で多くは愛宕神社となっていますが、縁日は地蔵菩薩と同じ24日なのです。

1月24日 初愛宕

火防(ひぶせ)の神様として知られる愛宕神社ですが、神仏混淆(しんぶつこんこう)だった江戸時代は愛宕権現(あたごごんげん)と称して、地蔵菩薩を本地仏。本地垂迹(ほんじすいじゃく)説では、神様は仏が姿を変えてこの世に現れたとする考えで、愛宕神は

初天神/1月25日

菅原道真は、承和12年(845年)6月25日生まれ、延喜3年(903年)2月25日没と、生まれも没日も25日。
藤原時平(ふじわらのときひら)の陰謀で官位を奪われ、大宰府に左遷されたもの、901(昌泰4)年正月25日でやはり25日。
というわけで毎月25日は、天神様の縁日。
1月25日は『初天神』ということに。

1月25日 初天神

古典落語の演目にもなっている『初天神』(はつてんじん)。天神様とは本来、天神(雷神)のことですが、菅原道真の冤罪(えんざい)による左遷(させん)、そして道真没後に天変地異が連続したことから、道真の霊を鎮めるために天満大自在天神(てんまんだい

1月25日/初文殊

「三人寄れば文殊の知恵」という文殊とは、智慧を司る仏・文殊菩薩(もんじゅぼさつ)のこと。
普賢菩薩とともに釈迦如来の脇侍となり釈迦三尊のひとり。
日本三文殊などの『初文殊』は、合格祈願などにもぴったり。

1月28日/初不動

人間界の煩悩や欲望を炎で焼き尽くしてくれるというパワフルな不動明王。
その縁日は毎月28日で、全国にある〇〇不動の縁日というわけです。
厄難消除なら、この初不動が見逃せません。
東京都日野市の高幡山金剛寺では『初不動大祭』でだるま市が開かれます。
千葉県成田市の成田山新勝寺、滋賀県大津市の石山寺など不動明王ゆかりの寺へ参詣を。

1月28日 初不動

毎月28日はお不動様こと、不動明王の縁日。1月最初の縁日は『初不動』で、高幡不動ではだるま市が立ち、150の露店と5万人の参詣者で賑わいます。三浦半島の武山不動でも本尊が御開帳され、露天が並びます。不動明王は煩悩を振り払ってくれるパワフルな

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ