5月~7月は、ヤンバルクイナ飛び出しに注意!

ヤンバルクイナ飛び出し

沖縄本島北部の沖縄県国頭村(くにがみそん)には、沖縄本島最高峰の与那覇岳、伊部岳などがそびえ、やんばる国立公園にも指定。国頭村の山岳地帯を横断する沖縄県道2号(与那安田横断道路)などで見かけるのがヤンバルクイナ飛び出し注意の表示。実際に、ヤンバルクイナが轢かれる事故が多発しています。

沖縄本島北部をドライブするなら、ヤンバルクイナに注意!

ヤンバルクイナ飛び出し
ヤンバルクイナ

ヤンバルクイナは5月~7月の繁殖期に路上に現れることが多く、やんばる国立公園を管理する環境省も観光客などに注意を呼びかけています。

どうしてヤンバルクイナが路上に現れるのかといえば、琉球大学農学部・辻和希教授のチームの研究で、車にひかれたカエルなどの死骸を食べに出たことが原因だということがわかっています。
環境省の調査によると1995年〜2023年の間、車に轢かれて死んだ(ロードキルにあった)ヤンバルクイナは、合計517羽。
単純計算しても年間18.5羽が交通事故で死んでいることになり、ロードキルに遭ってもカラスなどが死骸を持ち去る例もあって隠れた数まで入れれば20羽〜30羽という数になるだろうと推測されています。

やんばる国立公園は、世界自然遺産世界自然遺産 「奄美大島、徳之島、 沖縄県北部及び西表島」にも選定されており、ヤンバルクイナはそのシンボル的な存在。
1981年に新種として発見された国内唯一の飛べない鳥で、人の放ったマングースやネコによる捕食で絶滅の危機となりましたが、マングースの捕獲対策が進展し、現在では1500羽ほどまでに回復しています。

ヤンバルクイナのロードキルが多いのは、沖縄県道2号(与那安田横断道路)、沖縄県道70号の伊部岳東麓などで、出没地点には「ヤンバルクイナ飛び出し注意」の表示が設置されています。

ヤンバルクイナ飛び出し
カーブなどに設置されるヤンバルクイナ飛び出し注意の標識
ヤンバルクイナ飛び出し
ヤンバルクイナの飛び出しシーン
5月~7月は、ヤンバルクイナ飛び出しに注意!
所在地 沖縄県国頭村
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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