山形県山形市にある山形県郷土館文翔館は、大正5年に建てられた旧山形県庁舎と旧県議会議事堂。大正5年築のイギリス・ルネサンス様式を基調としたレンガ造り石張りの旧山形県庁舎とレンガ造りの旧議事堂は、ともに国の重要文化財、近代化産業遺産。外観だけでなく内部の造りも実に見事で、とくに旧山形県庁舎天井の漆喰芸術は一見の価値があります。
大正時代の重厚な洋館は国の重要文化財
旧山形県庁舎と旧県議会議事堂は、県庁の移転後しばらくは廃屋同様の状況でしたが、昭和59年に重要文化財に指定されたことを契機に、10年の歳月と45億円の費用を掛けて平成7年に創建当時に復元されています。
旧県庁舎の塔時計は、日本で現在稼動している内では、札幌の時計台に次いで2番目に古いものです。
館内は無料で公開され、旧山形県庁舎3階の知事室、貴賓室などは、家具やじゅうたんに至るまで当時の状態に復元されており、時代の雰囲気を味わうことができます。
旧山形県庁舎の2階は展示コーナーで、「最上川は語る」(旧土木課製図室)、「山形の文学」(旧会計課)、昭和初期の銀行出納係の様子を復元したコーナー(旧会計課)などがあります。
蒲鉾状の天井に16本の列柱をもつ旧県議会議事堂の議会室は、コンサート・結婚式用の貸しホールとして使われており、結婚式の穴場的な存在。
旧山形県庁舎2階にはカフェ・ド・シベール(CYBELE)も営業し、レトロな雰囲気の中で喫茶を楽しむことができます。
「東北地方の産業振興の基礎を築いた水資源・交通・都市基盤整備の歩みを物語る近代化産業遺産群」の「山形県の擬洋風建築等」として経済産業省の近代化産業遺産にも認定。
「山形県の擬洋風建築等」には、文翔館(山形県旧県庁舎・県会議事堂/現・山形県郷土館文翔館)のほか、旧西田川郡役所(致道博物館)、旧鶴岡警察署庁舎(致道博物館)、旧済生館本館(現・山形市立郷土館)、山形市立第一小学校校舎(現・山形まなび館)、旧西村山郡役所・郡会議事堂(寒河江市郷土館)、旧米沢高等工業学校本館、旧東村山郡役所(天童織田の里歴史館)、山居倉庫が認定されています。
緋村剣心(佐藤健)と大久保利通(宮沢和史)の面会シーンを格調高く仕上げるのに旧知事室が役立っています。
山形県郷土館文翔館 | |
名称 | 山形県郷土館文翔館/やまがたけんきょうどかんぶんしょうかん |
所在地 | 山形県山形市旅篭町3-4-51 |
関連HP | 山形県郷土館文翔館公式ホームページ |
電車・バスで | JR山形駅から徒歩20分。または、JR山形駅から山形交通バス天童・寒河江方面行きで10分、山形市役所前下車、すぐ |
ドライブで | 山形自動車道山形蔵王ICから約4km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 山形県郷土館文翔館 TEL:023-635-5500/FAX:023-635-5501 |
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