山形県天童市五日町にある明治12年、東村山郡役所として建てられたレトロな擬洋風建築が、旧東村山郡役所(天童織田の里歴史館)。昭和60年の復元工事で往時の姿に蘇り、館内では天童織田藩関連や明治維新前後の資料が展示されるほか、雛人形の展示など様々な企画展も実施。
明治12年11月16日に開庁した東村山郡の郡役所
東村山郡役所は、明治11年に郡制が敷かれ、天童藩・織田2万石は東村山郡になりました。
明治12年11月16日には東村山郡の郡役所として開庁。
3階に塔屋を有した瓦葺き漆喰白壁の(しっくいしらかべ)の擬洋風建築で、山形県に残るものでは最も古い時期のものに属しています(設計は宮大工・川俣作兵衛)。
明治14年9月22日の明治天皇東北巡幸の際には、昼食をとるための行在所(あんざいしょ)としても使われています(新庄町の最上郡役所に宿泊)。
明治32年以前に2階建てに改装されていましたが、昭和47年、山形県の有形文化財に指定され、昭和60年11月に解体復元工事が完了し、3階建ての創建当時の姿に復元されています。
旧東村山郡役所資料館が正式名ですが、公募により令和元年から「天童織田の里歴史館」と通称されています。
あえて織田という名を入れたのは、幕末の天童藩・織田家と深い関係がある天童の歴史を紹介していることを明確にするためとか。
「東北地方の産業振興の基礎を築いた水資源・交通・都市基盤整備の歩みを物語る近代化産業遺産群」の「山形県の擬洋風建築等」として経済産業省の近代化産業遺産にも認定。
「山形県の擬洋風建築等」には、旧東村山郡役所(天童織田の里歴史館)のほか、文翔館(山形県旧県庁舎・県会議事堂/現・山形県郷土館文翔館)、旧済生館本館(現・山形市立郷土館)、山形市立第一小学校校舎(現・山形まなび館)、旧西村山郡役所・郡会議事堂(寒河江市郷土館)、旧米沢高等工業学校本館、旧西田川郡役所(致道博物館)、旧鶴岡警察署庁舎(致道博物館)、山居倉庫が認定されています。
旧東村山郡役所(天童織田の里歴史館) | |
名称 | 旧東村山郡役所(天童織田の里歴史館)/きゅうひがしむらやまぐんやくしょ(てんどうおだのさとれきしかん) |
所在地 | 山形県天童市五日町2-4-8 |
関連HP | 旧東村山郡役所(天童織田の里歴史館)公式ホームページ |
電車・バスで | JR天童駅から徒歩15分 |
ドライブで | 東北中央自動車道天童ICから約4km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 旧東村山郡役所(天童織田の里歴史館)TEL:023-653-0631/FAX:023-673-0691 |
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