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下吉田ブルートレインテラス

下吉田ブルートレインテラス

山梨県富士吉田市にある富士急行大月線の駅、下吉田駅(下吉田<新倉山浅間公園> 駅)。平成21年7月18日に工業デザイナー・水戸岡鋭治デザインによる駅舎に生まれ変わっていますが、駅構内にはブルートレイン、「フジサン特急2000系」などが静態保存される下吉田ブルートレインテラスが設けられています。

ブルートレイン、フジサン特急を静態保存

現役時代のフジサン特急2000系

下吉田ブルートレインテラスでは、寝台特急「北陸」に使われたブルートレイン(スハネフ14形寝台客車=スハネフ14 20)、フジサン特急2000系の展望車両(2001号)、国鉄165系電車の先頭部分を静態保存しています。
スハネフ14形寝台客車は、「富士」のヘッドマークを付けていますが、実際には寝台特急「富士」としては使われていません(新潟鉄工所で昭和47年製造、国鉄・東京南鉄道管理局に配備され、現役時の最終配置は、JR東日本の尾久車両センター)。
それでも14系が最後を飾った寝台特急「富士」をイメージして展示され、行き先方向幕は「特急富士 西鹿児島 日豊線経由」と表示(14系で運転の際には寝台特急「富士」は大分駅止まり)。

もうひとつ注目は、「フジサン特急2000系」。
平成14年2月~平成28年2月に運行された車両で、展望車両の先頭部に設けられた「展望席」では、180度のパノラマ展望が満喫できました。

先頭部分だけ展示されるのが湘南カラーの国鉄165系電車(クモハ169-27)。
国鉄165系電車は、信越本線の横川~軽井沢間(碓氷峠)の山岳路線を克服するためにEF63形(電気機関車)との協調運転対応用として開発された直流急行形電車。

「フジサン特急2000系」(2000系電車の3両編成)のベースとなる165系「パノラマエクスプレスアルプス」(国鉄では初めて前面展望構造を採用した展望電車)と部品が共用できるため、部品取り用として富士急行が平成15年に購入したものです。
「フジサン特急2000系」の引退とともに役目を終え解体される際に、先頭部分だけ「下吉田ブルートレインテラス」展示用に、国鉄165系電車のイメージを再現するため、三鷹色だったものを湘南色に復元して保存。

そのほか富士急行で活躍した無蓋貨車「ト104」、有蓋緩急車「ワフ1、2」も展示されています。
 昭和53年4月1日に貨物輸送が廃止されるまで、富士急行で使われていた貨車。
「ト104」は、昭和4年、新潟鉄工所で製造されたもので、昭和4年6月19日の富士山麓電気鉄道(富士急行の前身)の開業とともに貨物輸送を担った貨車です。
「ワフ1、2」は、昭和49年に南海電気鉄道から譲渡されたもので、昭和5年の製造。

下吉田ブルートレインテラスは、下吉田駅構内(改札のなか)にあるため、乗車券所持の場合は無料ですが(そのまま改札で入場証を受け取ります)、乗車券のない場合は、入場券が必要になります。

国鉄165系電車(クモハ169-27)の先頭部分
下吉田ブルートレインテラス
名称 下吉田ブルートレインテラス/しもよしだぶるーとれいんてらす
所在地 山梨県富士吉田市新町2-8-12
関連HP 富士急行公式ホームページ
電車・バスで 富士急行下吉田駅構内
ドライブで 中央自動車道河口湖ICから約3km
問い合わせ 富士急行富士山駅 TEL:0555-22-7133
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

下吉田駅

山梨県富士吉田市にある富士急行大月線の駅が下吉田駅。昭和4年6月19日、富士山麓電気鉄道の駅として開業した際、名古屋駅を模して建てられたもので、平成21年に工業デザイナー・水戸岡鋭治のデザインによるリニューアルが行なわれています。海外からの

富士山麓電気鉄道モ1形電車

山梨県南都留郡富士河口湖町、富士急行河口湖線の終点、河口湖駅の駅前に静態保存されたのが富士山麓電気鉄道モ1形電車。富士急行の前身、富士山麓電気鉄道が昭和4年6月19日の大月駅〜富士吉田駅(現・富士山駅)の開業(それ以前は軽便鉄道)に合わせて

 

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