富士山麓電気鉄道モ1形電車

富士山麓電気鉄道モ1形電車

山梨県南都留郡富士河口湖町、富士急行河口湖線の終点、河口湖駅の駅前に静態保存されたのが富士山麓電気鉄道モ1形電車。富士急行の前身、富士山麓電気鉄道が昭和4年6月19日の大月駅〜富士吉田駅(現・富士山駅)の開業(それ以前は軽便鉄道)に合わせて日本車輌製造で製造した電車です。

製造時の姿に復元して静態保存

モ1形電車は、モ1号~モ5号まで5両が製造され、大月〜富士吉田の登山鉄道的な勾配を上っていました。
両運転台構造、半鋼製の2軸ボギー制御電動客車で、富士山へと向かう最大40‰(パーミル)という急勾配に配慮して電気ブレーキ、さらには砂撒き装置(落ち葉などで駆動輪が空転するのを防ぐために、砂箱から線路に砂を撒く装置)を装備していました。
モ1形は、まさに、富士山麓電気鉄道車両のトップナンバーだったのです。

その後、上田丸子電鉄(現・上田電鉄)に譲渡され、昭和58年に廃車になったため、富士急行が引き取り、創業60周年記念企画として製造時の姿に復元し(パンタフラフ部分は旧来は2基でしたが、上田時代の1基のまま)、平成18年3月24日の河口湖駅リニューアル開業にあわせ、河口湖駅前のロータリーに静態保存されています。

モ1形電車が置かれるレールも、1897年にカーネギー製鋼会社(CARNEGIE STEEL Co.=鉄鋼王カーネギーが創設した会社)製造というレトロなもの。

富士山麓電気鉄道モ1形電車
名称 富士山麓電気鉄道モ1形電車/ふじさんろくでんきてつどうもいちがたでんしゃ
所在地 山梨県南都留郡富士河口湖町船津3641
関連HP 富士急行公式ホームページ
電車・バスで 富士急行河口湖駅からすぐ
ドライブで 中央自動車道河口湖ICから約2km
駐車場 河口湖駅駐車場「フジヤマパーキング」/30分まで無料、以降有料
問い合わせ 富士急行線富士山駅 TEL:0555-22-7133
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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