関電トンネル電気バス(黒部ダム駅)

関電トンネル電気バス

黒部ダム建設のために後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)を貫き通された関電トンネル(黒部トンネル、大町トンネル)を走る電気バスが関電トンネル電気バス。立山黒部アルペンルートの信州側の玄関口、大町市扇沢と黒部ダム(黒四ダム)を結んでいます。そのダム側の駅が黒部ダム駅です。

映画『黒部の太陽』で有名な破砕帯を走る

トンネル貫通にあたっては破砕帯(はさいたい)と呼ばれる後立山連峰の断層から大量の水が湧出し、その難工事は映画『黒部の太陽』の題材ともなっています。
わずか80mを突破するのに7ヶ月を要した大工事で、この破砕帯を突破したことで、ダム完成へ近づいたのです。

関電トンネル電気バスは、延長6.1kmを16分かけて走行。
トンネル内信号所で対向車とすれ違うのは、開通当時と同じです。

最大13度の急勾配のトンネルで、長野・富山の県境にもなっています。

昭和39年の開業時には日本唯一のトロリーバスでしたが、後に立山黒部アルペンルートの立山トンネルトロリーバスと2ヶ所に。
平成31年4月から電気バスに変更され、立山黒部貫光が運営する立山トンネル(室堂〜大観峰)が唯一のトロリーバス走行区間となります。

運営は関西電力ですが、電力の供給は中部電力となっていることにも注目を。
トンネル内は夏でも気温10度というクールゾーンで上着が欲しくなるほど。

トロリーバス
トロリーバスは昭和3年開業の日本無軌道電車(新花屋敷トロリーバス/兵庫県)が日本初で、架線からトロリーポール で電気をとって走るモーターカー(電気自動車)。
「トロリー」とは集電装置のこと。
東京でも都営トロリーバスが走っていましたが昭和43年9月30日に廃止されています。
昭和47年に横浜市営トロリーバスが廃止された以降、関電トンネルで採用されるまで日本にはトロリーバスが運行していませんでした。
関電トンネル電気バス(黒部ダム駅)
名称 関電トンネル電気バス(黒部ダム駅)/かんでんとんねるでんきーばす(くろべだむえき)
所在地 富山県中新川郡立山町芦峅寺
関連HP 黒部ダムオフィシャルサイト
備考 4月下旬〜11月営業
電車・バスで JR大糸線信濃大町駅からアルピコ交通扇沢行きで40分。扇沢駅から関電トンネル電気バス利用16分で黒部ダム駅
ドライブで 長野自動車道安曇野ICから約40kmで扇沢駅。扇沢駅から関電トンネル電気バス利用16分で黒部ダム駅
駐車場 扇沢第1〜4駐車場(350台/有料)、大町市営駐車場(230台/無料)
問い合わせ くろよん総合予約センター TEL:0261-22-0804
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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