伊勢湾台風の惨状を今に伝える! 伊勢湾台風記念館

伊勢湾台風記念館

三重県桑名市長島町にあるミュージアム。木曽三川の河口部、長島町は低湿地が広がり、「輪中」(わじゅう)と呼ばれる堤防で囲まれた集落が数多くあるエリアです。そのため、昭和34年9月の伊勢湾台風では甚大な被害が生まれたのです。伊勢湾台風などの災害を忘れず、防災意識を高めるための施設が、伊勢湾台風記念館です。

長島町南部は、堤防が決壊して水没

伊勢湾台風は、死者・行方不明者の数が5098人を数えるという大きな被害が生まれました。
名古屋市では満潮に重なり、貯木場の木材が流出、大きな犠牲を生んでいます。
犠牲者は、愛知県で3351人(名古屋市1909人)、三重県1211人ですが、とくに伊勢湾の湾岸で被害が拡大、揖斐川と木曽川に挟まれた長島町の南部は、海岸堤防や長良川の防波堤が破堤、集落全体が水没してどこが町で川なのか、境もわからないような状況に陥ったのです。

住民たちは屋根の上で救助を待つ状況で、子どもたちが学校に復帰できたのは10月中旬という過酷な日々を送りました。
台風情報はラジオが頼りの時代、まだトランジスタラジオも普及していないため、停電になると情報が途絶、防災無線もないことから、暗い家のなかに突然濁流が押し寄せたため、命からがら屋根の上に上ったのです。

輪中地帯に暮らす当時の農家は各自が小舟を保有していましたが、巨大な台風の際には逃げることもできなかったのです。

そうした悲惨な伊勢湾台風における輪中地帯(0m地帯)での過酷な体験を後世に伝える施設が、伊勢湾台風記念館です。

1階は備蓄倉庫、2階は展示室、3階は展望台になっていて、展示室の見学は無料ですが、予約が必要。
展望台からは、長島町の町並みと「輪中」の様子、伊勢湾を眺望します。
24時間開放される展望台は、夜には夜景見学のスポットに変身。
伊勢湾岸自動車道の橋のライトアップ、遠く名古屋駅・JRタワーズまで視認できます。

伊勢湾台風の惨状を今に伝える! 伊勢湾台風記念館
名称 伊勢湾台風記念館/いせわんたいふうきねんかん
所在地 三重県桑名市長島町松蔭944-7
関連HP 桑名市公式ホームページ
電車・バスで JR・近鉄桑名駅からタクシーで15分
ドライブで 伊勢湾岸自動車道湾岸長島ICから約3km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 伊勢湾台風記念館 TEL:0594-24-1212
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
輪中の郷

輪中の郷

「輪中」とは木曽三川(きそさんせん=木曽川、長良川、揖斐川)の河口部に広がる湿地帯(ゼロメートル地帯)の水害を防ぐために高い堤防で囲まれた地域のことで、輪中の郷のある桑名市長島町もそのひとつ。輪中の郷では、木曽三川の「輪中」をテーマにした郷

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