富士スバルライン終点の五合目駐車場は、シーズン中は満杯になることもしばしば。そこで2.5kmほど手前の四合目、奥庭入口(奥庭駐車場)に車を入れるのが賢い裏技。御庭・奥庭と呼ばれる自然の庭園の散策も楽しめるのです。駐車場から歩道を15分ほど登れば、標高2300m〜2400mの森林限界に位置する天然の庭園、御庭に出ることができます。
カラマツの風衝低木が見事な雲上の自然庭園を散策
かつて富士山の五合目あたりを一周した御中道(おちゅうどう/小御岳神社~須走口六合目下~宝永山~大沢~御庭~小御岳神社)途中にある天然の庭園で、オブジェのような風衝低木(ふうしょうていぼく)と見上げる富士山が実に絵になる光景に。
南西~南南西の強い風を受け、森林限界で、必死に地を這うように生育するのはカラマツです。
初夏には、ハクサンシャクナゲ、ベニバナイチャクソウ、オンタデ、コケモモなどが花をつけ、初秋にはコケモモが赤い実を付けます。
御庭の西側と東側に寄生火山の火口列があり、とくに東側の火口列(御庭割れ目火口列)はしっかりと確認できます(国土地理院の地形図にも矢印の付いた凹地として表現されています/下の地図を参照)。
また標高2450m以上は2200年~3200年前の旧期溶岩流ですが、御庭自体から下、御庭奥庭第一溶岩流で1600年前ほどに形成された台地です。
御中道を使ってスバルライン五合目までトレッキングも可能
標高2350mの等高線沿いにスバルライン五合目へと伸びる御中道を歩くこともできます。
奥庭駐車場から御中道までは徒歩30分、さらにスバルライン五合目へは徒歩50分。
また、反対側(南西側)に歩けば、大沢崩れまで到達できますが、雪崩、降雨による土砂崩れなどの影響で通行が規制されていることがあるので、最新の情報を入手してから入山を。
御中道めぐりは、かつて富士山頂に3回以上登頂したものに許されるコースでした。
今も道に迷いやすい場所もあるので御庭〜スバルライン五合目以外には安易に立ち入らないようにご注意を(御庭〜スバルライン五合目以外の道は管理されていません)。
かつては御庭に、御庭山荘がありましたが現在は休業中です(食事などは奥庭山荘へ)。
7月〜9月は富士スバルライン五合目までバスタ新宿から高速バスも運転されるので、高速バスを利用し、五合目からのトレッキングも可能です。
御庭 | |
名称 | 御庭/おにわ |
所在地 | 山梨県南都留郡鳴沢村 |
関連HP | 鳴沢村公式ホームページ |
ドライブで | 中央自動車道河口湖ICから約26km |
駐車場 | 奥庭駐車場を利用、富士スバルラインマイカー規制期間は山梨県立富士北麓第1~4駐車場を利用 |
問い合わせ | 鳴沢村企画課商工観光係 TEL:0555-85-2312 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag