山梨県甲州市勝沼町にある中央本線の駅が、勝沼ぶどう郷駅。名前のとおり、駅の周辺はブドウ畑で、フルーツライン(広域農道)が通っています。甲府盆地東端の高台に位置するため、南アルプスや甲府盆地を一望に。春には駅周辺の桜、桃が咲き、まさに桃源郷に変身します。「関東の駅百選」にも選定。
駅横の鉄道遺産記念公園(甚六桜公園)はスイッチバックの遺構
大正2年4月1日、鉄道院の大日影信号場として開設(大日影トンネルの信号場)、4月8日に勝沼駅となりました。
当時は甲府盆地と笹子トンネルとの高度差を克服するためスイッチバック駅でしたが、昭和43年8月30日、中央本線の複線化で、スイッチバックは解消されています。
平成5年4月1日、勝沼ぶどう郷駅に改称されています。
地形的な制約もあり、島式ホーム1面2線のみの駅で、往時は通過する列車はスイッチバック線に入らず、停車する列車のみ甲府寄りで本線から分岐した線路に入線してホームに進入していました。
駅の北側に残されるスイッチバック時代の遺構は鉄道遺産記念公園(甚六桜公園)として整備され、駅名標「勝沼」を復刻したホームの遺構、EF64型電気機関車18号機などが保存されています。
1000本の桜も植栽され、開花期には車窓からお花見を楽しむことができます(桜の見頃は例年3月下旬〜4月上旬)。
「甲州市勝沼 ぶどうの丘」や周辺のワイナリーの玄関駅ということもあって、観光シーズンには、特急「かいじ」の一部、ホリデー快速が停車します。
明治36年に建設された旧深沢トンネルは勝沼ワインの貯蔵庫「勝沼トンネルワインカーヴ」として再生、勝沼ぶどう郷駅と「勝沼トンネルワインカーヴ」間にある旧大日影トンネルは、大日影トンネル遊歩道として整備されています。
駅前から甲州市市民バス「ぶどうコース・ワインコース」、富士急行バス「勝沼周遊バス」が発着し、ぶどうの丘をなど結んでいます。
勝沼ぶどう郷駅 | |
名称 | 勝沼ぶどう郷駅/かつぬまぶどうきょうえき |
所在地 | 山梨県甲州市勝沼町菱山 |
関連HP | JR東日本公式ホームページ |
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