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鳥海山「パンダ」雪形

鳥海山「パンダ」雪形

秋田県では秋田富士、山形県では出羽富士と呼ばれる鳥海山(2236m)。雪形としては鳥海山の南麓、山形県側からの「種まきじいさん」が有名ですが、近年、秋田県にかほ市から眺めると、パンダの雪形が出現すると話題になっています。雪形は例年5月下旬〜6月下旬頃に目にできます。

パンダの左目、実は「種まき小僧」

パンダの雪形が農作業にまったく無関係でもなく、パンダの左目を「種まき小僧」、右目下を「三羽がらす」、鼻を「ぶんぶく茶釜」と呼んで、とくに「種まき小僧」は、山形県側の「種まきじいさん」とともに農作業の指針になっていたのです。

出羽国側の「種まきじいさん」、「種まきばあさん」、羽後国側の「種まき小僧」と国境を越えて、家族を形成しているのかもしれません。

にかほ市などでの田植えは例年水ぬるむ5月中旬頃。
「種まき小僧」が出現する時期に一致し、現在では「パンダが出たからタケノコ掘りに行こう」という指針にする人もいるのだとか。

鳥海山
名称 鳥海山/ちょうかいざん
所在地 秋田県にかほ市伊勢居地(撮影地)
関連HP にかほ市観光協会公式ホームページ
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

鳥海山

山形、秋田両県にまたがる標高2236m(新山山頂)のコニーデ火山(山頂一帯は山形県遊佐町)の鳥海山。山頂と、山麓の吹浦(ふくら)と蕨岡には鳥海山大物忌神社(ちょうかいさんおおものいみじんじゃ)が祀られ、出羽国一宮として崇められてきました。日

鳥海山「種まきじいさん」雪形

山形県、秋田県の県境に位置する鳥海山(2236m)。鳥海山南麓、山形県酒田市、遊佐町(ゆざまち)などから眺めると、雪解けの山肌が種を撒く爺さんの姿に見える雪形が、種まきじいさん。例年4月下旬〜5月上旬から出現し、ちょうど農作業を始める頃なの

岩手山「鷲」雪形

南部富士と呼ばれる岩手山(岩手県八幡平市・滝沢市・雫石町)ですが、巌鷲山(がんじゅさん)という名があるように、春、雪解けとともに表岩手側から眺めると、山頂の岩肌が鷲の形(鷲の雪形)になることから、岩鷲山、転じて巌鷲山とも呼ばれていたのです。

吾妻小富士「雪うさぎ」(種まきうさぎ)雪形

福島市の西方にそびえる成層火山で妻連山の中核、吾妻小富士(1707m)。北東斜面に現れるのは「雪うさぎ」と通称される種まきうさぎ。雪解けとともにウサギの形に雪渓が残り、農業開始の指針とされてきたことから種まきうさぎとして親しまれています。近

岩木山「黒うさぎ」(竜の子)雪形

津軽富士と呼ばれる青森県の最高峰、岩木山(1624.6m)。岩木山は「雪形の棲む山」として日本一と称賛したのは山岳写真家で、『山の紋章・雪形』の著者、田淵行男。雪解けで岩肌がウサギに見える「黒うさぎ」(竜の子)のほか、田淵行男は、合計24体

 

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