首都圏のJR普通列車に備わる2階建てグリーン車は、事前購入のSuicaグリーン料金で50kmまで750円、100kmまで1000円。それに比べて、かなりコスパがいいのが名鉄の「特別車両券(ミューチケット)」。「お得」にこだわる名古屋人が愛用するようにと、1乗車450円(土休日なら300円)という料金設定です。
オフピークweb割引料金なら300円で「ファーストクラス」に

首都圏の私鉄もロングシートとクロスシートを転換させ、座席指定列車とするデュアルシートを採用する路線も多くありますが、こちらはあくまで「座って通勤通学」という座席指定が重視されるもので、特別車両感はありません。
名鉄の「特別車両券(ミューチケット)」が必要な特別車両は、通常の快速特急、特急の一部車両(1号車、2号車)を、JRの普通列車に2両連結されるグリーン車のような感じで利用できるものですが、指定席というのが大きな違い。
席が空いていない場合も「特別車両券(ミューチケット)」が必要なのは、2階建てグリーン車と同じです。
名鉄電車の英語ページでは「First Class Car Ticket」と訳しているので、まさにファーストクラスの席ということに。
事前購入ができず、飛び乗りで乗車しても50円アップの500円というのも名鉄らしい太っ腹さといえるでしょう。
しかも土休日の終日、平日9:00〜16:59の間に乗車駅を発車する場合、オフピークweb割引料金(300円)が適用。
特別車両から特別車両へと乗り継いでも、「乗継ミューチケット」を購入しておけば450円(オフピークweb割引なら300円)でOKです(2乗車2枚1組での発売)。
全車両が特別車両で運転されるのが、中部国際空港とを結ぶ空港アクセス線の2000系「ミュースカイ」。
その他の特急は、2200系、1200系「パノラマsuper」ですが、1200系「パノラマsuper」はその名の通り1号車の20席は展望席となっています。
休日なら300円で展望席に乗車できるので、東京〜名古屋の移動は、「ひかり」で豊橋下車、「パノラマsuper」の展望席に乗り換えるという手もあるのです。
名鉄の特別車チケットレスサービスでは「展望車つき」と表示されます(小田急ロマンスカーの展望席と違って、意外に空席があります)。
難点は、豊橋発だと、展望車両が後ろ向きになる点。
前向きの展望車に乗車の場合は、名鉄名古屋〜豊橋を名鉄利用、豊橋で「ひかり」に乗り換えるプランを。

| コスパは抜群! 名鉄の「特別車両券(ミューチケット)」 | |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |











