懐かしの国鉄115系電車、JR西日本・山陽本線などでまだまだ現役!

国鉄115系電車・JR西日本

昭和38年に登場し、昭和58年までの20年間に1921両も製造された直流近郊型電車115系。本州の直流区間の顔ともいえる電車ですが、JR東日本からは姿を消し、JRで現役で運用されるのはJR西日本のみ。平成27年に消え去った懐かしい「瀬戸内色」も令和4年10月14日に下関駅~岩国駅間の普通列車で復活しています。

湘南色、瀬戸内色もあり、懐かしさもアップ

国鉄115系電車・JR西日本
山陽地区の地域色・濃黄色に塗装された国鉄115系電車

115系は近郊型通勤電車として、上野駅を発着する東北本線・高崎線を皮切りに、新宿発の中央東線、さらには信越本線、上越線などに115系1000番台が投入されたことから関東圏ではおなじみの電車です。
JRの分割民営化の際にも1875両が承継されましたが、令和6年1月の時点では、しなの鉄道とJR西日本で243両が活躍するのみとなっています。

JR西日本管内の115系は、令和5年10月現在、下関総合車両所運用検修センターには80両が所属、山陽本線・岩国駅〜下関駅間で運用、さらに下関総合車両所岡山電車支所(旧岡山電車区)に157両が配置され、山陽本線・姫路駅〜三原駅間、伯備線、山陰本線・伯耆大山駅〜西出雲駅間、福塩線・福山駅〜府中駅間、赤穂線・播州赤穂駅〜東岡山間駅間、宇野線で運用されています。
ただし、いずれの路線も227系の導入により順次廃車となる見込みで、JR西日本でも乗り納めとなる日が近づいています。

JR西日本では国鉄形車両の地域別単色化が行なわれているため、山陽地区の地域色には濃黄色が採用されるため、国鉄115系電車は、原則としてすべてこの濃黄色のカラーリングに。
JR西日本が展開する、特急「やくも」の一部列車を緑やくも色に戻して運用するのと同様に、令和4年10月14日から下関駅~岩国駅間の普通列車などに瀬戸内色(クリーム色1号に青20号帯)の4両を「懐鉄(ナツテツ)」シリーズとして運用しています。

瀬戸内色は昭和57年に投入が開始された115系3000番代から始まったカラーリングで、「ひろしまシティ電車」などで活躍した色。
下関駅~岩国駅で活躍を続けている115系3000番代が再びこの瀬戸内色のカラーリングに戻され、鉄道ファンだけでなく、旅人にも注目を集めています。

115系300代の3両2編成(D-26編成、D-27編成)に関しては、濃黄色ではなく、湘南色(オレンジ色と緑色のツートンカラー)に再塗装、座席の配列も昭和51年の新製時の115系の姿を残す懐かしい車両になっています。
115系湘南色は、JR東日本の新潟地区が令和3年3月12日のダイヤ改正で定期運用から離脱したため、JR西日本の岡山地区以外では3セクのしなの鉄道(旧信越本線)でその姿を残すのみとなっています。
令和6年2月12日(月・祝)には115系による団体臨時列車「湘南色115系車両 リバイバル急行『鷲羽』特別運行ミニツアー」も実施。

国鉄115系電車・JR西日本
帰ってきた「瀬戸内色」
国鉄115系電車・JR西日本
国鉄115系電車、貴重な湘南色
懐かしの国鉄115系電車、JR西日本・山陽本線などでまだまだ現役!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
しなの鉄道・115系

懐かしの国鉄115系電車、しなの鉄道なら現役で活躍!

昭和38年に登場し、昭和58年までの20年間に1921両も製造された直流近郊型電車115系。本州の直流区間の顔ともいえる電車ですが、今や関東近県で乗車できるのは、しなの鉄道のみとなっています。そのしなの鉄道も4年後の令和10年までに順次引退

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ