仏教界のスーパースター空海は、承和2(835)年3月21日没で、毎月21日が縁日。空海の諡号(しごう)が弘法大師なので、年初の縁日は「初大師」ということに。空海ゆかりの真言宗の寺を中心に、さまざまな行事が行なわれます。
初大師
関東厄除け三大師(関東の三大師)は、西新井大師(總持寺/東京都足立区西新井1丁目)、川崎大師(平間寺/川崎市川崎区)、観福寺大師堂(千葉県香取市)。
川崎大師の「初大師」では、1月20日、21日にご祈祷されたお護摩札には、特別に「初大師修行」の朱文字が入ります。
西新井大師でも「初大師」には達磨などの縁起物を売る露店が立ち並びます。
観福寺でも初大師大護摩(7:00・11:00・14:00)が焚かれます。
関東地区では、千葉県館山市の遍智院小塚大師の『初大師』には多くの参詣者を集め、1月21日には例年、JR館山駅から臨時バスも運転されています。
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空海が建立した東寺(世界遺産)は、当然、21日が縁日で、毎月21日には境内で「弘法市」が開かれます。「御影供」(みえいく)が行なわれ、この日に限って御影堂の外陣に上がることができます。
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余談ですが、以前、宗教評論家のひろさちや氏に
「空海創建伝承の寺が、関東にも多くありますが、実際に空海が東国に来たという事実はあるのでしょうか?」
と尋ねたら、学者肌のひろさちや氏なのに、
「空海はまさに宇宙人。時間や空間を超越した存在だと考えたほうがいいんです」
とのアドバイスをいただいたことが。
そんな空海の縁日ですから、見逃せません。
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