明治維新後の日本の近代化に伴う近代的な港湾整備で、明治政府が招いたお雇い外国人によって東北、北陸、九州に築かれた港が明治三大築港。東北は仙台湾(石巻湾)の野蒜築港(のびるちくこう)、北陸は北前船の寄港地・三国港、そして九州は、三井三池炭鉱の積出港として繁栄した三角西港(みすみにしこう)です。
野蒜築港|宮城県
所在地:宮城県東松島市
着工:明治11年
完成:明治15年10月31日
設計者:オランダ人技師コルネリス・ヨハネス・ファン・ドールン(Cornelis Johannes van Doorn)
備考:明治17年9月15日の台風で崩壊し、廃港に
土木学会選奨土木遺産
三国港|福井県
所在地:福井県坂井市
着工:明治11年5月24日
完成:明治15年
設計者:オランダ人技師ジョージ・アルノルド・エッセル(George Arnold Escher)
備考:経済産業省の近代化産業遺産(「海運業隆盛の基礎となった港湾土木技術の自立・発展の歩みを物語る近代化産業遺産群」)、土木学会の土木遺産
三角西港|熊本県
所在地:熊本県宇城市
着工:明治17年
完成:明治20年
設計者:オランダ人水理工師・ローウェンホルスト・ムルデル(Anthonie Thomas Lubertus Rouwenhorst Mulder)
備考:世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産、重要文化的景観、経済産業省の近代化産業遺産、土木学会選奨土木遺産
明治の港湾施設が完全な形で残っているのは、日本でここだけ
明治三大築港とは!? | |
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