『日本書紀』には仁徳天皇の御代に、大阪に「猪甘津橋」(いかいつのはし)が架けられたと記され、もし事実なら、これが日本最古の橋ということに。歴史ある名橋を3つあげた、日本三古橋は、近江国(滋賀県)の瀬田の唐橋、そして山城国(京都府)の宇治橋と山崎橋(廃絶)とされています。
瀬田の唐橋|滋賀県大津市
所在地:滋賀県大津市瀬田1
河川名:瀬田川
創建年:不詳
内容:「唐橋を制するものは天下を制す」といわれ、京へ通じる軍事、交通の要衝
壬申の乱(671年)では、大友皇子と大海人皇子の最後の決戦場が瀬田
近江八景の「瀬田の夕照」(せたのせきしょう)にもなっている景勝地で、現在の橋は昭和54年に架橋
宇治橋|京都府宇治市
所在地:京都府宇治市宇治
河川名:宇治川
創建年:大化2年(646年)
内容:大化の改新の直後、京都と南都(奈良)を結ぶ古北陸道(後の奈良街道)の宇治川の渡河部分に架けられたのが、宇治橋
南都(奈良)・元興寺の僧・道登(どうとう)が架橋したとされ、いわれは宇治橋東詰の橋寺(放生院常光寺)にある「宇治橋断碑」に刻まれています
山崎橋|京都府八幡市・大山崎町
所在地:京都府八幡市橋本〜乙訓郡大山崎町
河川名:淀川
創建年:神亀2年(725年)
内容:行基が淀川に架橋したとされる橋、橋を管理するために天平3年(731年)山崎院を建立
山崎の別称河陽(かや)から河陽橋とも
何度も流出し、一時架橋は断念されましたが、豊臣秀吉が復活、その後廃絶し、昭和37年まで渡船が運航していました
現存していません
日本三古橋とは!? | |
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