全国20政令指定都市 「老齢人口の低い割合」ランキング

総務省統計局が住民基本台帳を基にまとめた『令和6年住民基本台帳年齢階級別人口(市区町村別)』によると、2024年1月1日時点における総人口に占める65歳以上の割合について、全国に20都市ある政令指定都市のうちで、もっとも 「老齢人口の低い」都市は川崎市で、福岡市、さいたま市がTOP3です。

大都市の中で最も平均年齢が低いのは川崎市

JR川崎駅北口駅前

東京都区部を含めた21大都市の中で最も平均年齢が低い川崎市では、若者文化の発信を地域資源に活用し、「若い人が多い」、「若者による文化が盛んである」という特徴を活かした持続可能なまちづくりを進めています。
川崎市の中でもっとも平均年齢が若いのが中原区、その逆は麻生区です。
「治安が悪い」というイメージもありますが、人口千人当たりの刑法犯認知件数が熊本市、横浜市についで3番目の低さで、安全安心の都市であることもわかります。

2位の福岡市は、全国でもいち早く「行政手続きのハンコレス化」を実施、ベンチャー企業支援などにも熱心に取り組んでいる先進的な自治体で、若者人口が多いのもうなづけます。

人口に占める65歳以上の老齢者の割合は全国平均で28.77%なので、16位の浜松市までが平均値よりも「老齢人口の割合が低い」ということに。
浜松市はほぼ全国平均です。

逆に2位の福岡市に隣接する北九州市は最下位の20位で、高齢化率が31.42%と全国平均を上回っています。
北九州市は官営八幡製鉄所をルーツに、「鉄都」と呼ばれ、日本の高度成長を支えてきましたが、1970年代の「鉄冷え」以降、人口は減少の一途をだどり、2005年に政令指定都市の条件となる100万人を割り、少子高齢化が進行、近年は年間7000人~8000人のペースで人口が減っています。

1963年2月10日、門司市、小倉市、若松市、八幡市、戸畑市が合併して北九州市が誕生。
当時の人口は103万人で4月に全国6番目の政令指定市になっています。
5市の対等合併による百万都市の誕生は「世界にも類を見ない」と言われ、国連が調査団を派遣したほどでしたが、「鉄冷え」の時代が長らく続いたことで活況が失われ、商店街もシャッター商店街になった場所も増えています。
近年では夜景など観光的な注目を集めていて、復活の道のりが始まっています。

北九州市・夜景
夜景観光にも力を入れる北九州市(若戸大橋の夜景)

全国20政令指定都市 「老齢人口の低い割合」ランキング

順位都市名65歳以上
の割合
総人口65歳以上
の人口
1位川崎市20.26%152万9136人30万9823人
2位福岡市22.29%159万3919人35万5331人
3位さいたま市23.25%134万5012人31万2721人
4位大阪市24.52%275万7642人67万6262人
5位名古屋市24.99%229万7745人57万4265人
6位横浜市25.00%375万2969人93万8378人
7位仙台市25.03%106万6362人26万6897人
8位広島市26.28%117万8773人30万9727人
9位千葉市26.30%97万8899人25万7467人
10位相模原市26.48%71万7861人19万68人
11位岡山市27.01%69万8671人18万8734人
12位熊本市27.38%73万1722人20万324人
13位堺市28.32%81万7041人23万1384人
14位京都市28.44%137万9529人39万2324人
15位札幌市28.50%195万6928人55万7749人
16位浜松市28.68%78万8985人22万6269人
17位神戸市28.96%150万425人43万4567人
18位新潟市30.49%76万7565人23万4055人
19位静岡市31.05%67万7736人21万447人
20位北九州市31.42%92万1241人28万9419人
全国平均28.77%1億2488万5175人3592万5760人
全国20政令指定都市 「老齢人口の低い割合」ランキング
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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