石手寺・二王門

石手寺・二王門

愛媛県松山市石手2丁目、四国八十八箇所第51番札所の石手寺・二王門は、『伊予古蹟志』に、河野通継(かわのみちつぐ/生没年不詳)が文保2年(1318年)に建立したと記され、国宝。入母屋造り、本瓦葺き、三間一戸の楼門です。門の左右には運慶一門の作と伝えられる金剛力士像が安置されています。

鎌倉時代の特徴を備えた傑作の仁王門

石手寺・二王門

全国の楼門の中でも屈指の優れた美しい門といわれる石手寺・二王門。
とくに荷重を支える蟇股(かえるまた)は、鎌倉時代の特徴を備えた傑作。
石手寺と道後温泉本館は徒歩でも20分ほどの距離なので、道後温泉観光の前後に立ち寄ることも可能です。

『伊予古蹟志』は、文政年間(1818年〜1831年)、松山藩儒・野田石陽が編纂した伊予国の地誌で、伊予国14郡の郷村の社寺・城砦・旧跡について記していますが、河野通継は文保2年(1318年)以前に没した可能性も高いため、完成時はその後裔である可能性も大です。

ちなみに愛媛県の国宝建造物は、石手寺・二王門ほか、太山寺(四国八十八ヶ所霊場第52番札所)・本堂、大宝寺・本堂の合計3件で、すべて松山市にあります。

石手寺・二王門
名称 石手寺・二王門/いしてじ・におうもん
所在地 愛媛県松山市石手2-9-21
関連HP 石手寺公式ホームページ
電車・バスで JR松山駅から伊予鉄バス道後温泉行きで15分、石手寺前下車
ドライブで 松山自動車道松山ICから約7.4km
駐車場 20台/無料、その他民営駐車場(200台/有料)
問い合わせ 石手寺 TEL:089-977-0870
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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