愛媛県今治市、日本三大水城に数えられ、日本100名城にも選定の今治城内で、もっとも巨大な石が、勘兵衛石。築城の名手・藤堂高虎(とうどうたかとら)によって慶長9年(1604年)に完成した今治城ですが、藤堂高虎の重臣、渡辺勘兵衛が運んだと伝えられる鏡石が、勘兵衛石です。
復元された鉄御門の横にある巨石(鏡石)
大坂城など、近世の城郭には、訪れた人が度肝を抜くような巨石(鏡石)が大手門などの登城ルートに配されることが多いのですが、今治城でも土橋を渡った正面、鉄御門(くろがねごもん)の左手に見えてくるのが、この勘兵衛石です。
縦2.4m、横4.6m、重さ16.5tの巨岩で、今治城築城の普請奉行を務めた渡辺勘兵衛(=渡辺了・わたなべさとる)の名が冠されています。
近江国浅井郡(現・滋賀県長浜市)の土豪の家に生まれた渡辺勘兵衛は、天正10年(1582年)頃から羽柴秀吉の配下となり、豊臣方として活躍しますが、関ヶ原の戦いの後、慶長6年(1601年)、今治城主・藤堂高虎に2万石の破格の待遇で招かれ、今治城の普請奉行を務めています。
重さ16.5tというとかなりの巨石のように感じますが、徳川幕府の天下普請で築かれた大坂城には、100t越しの巨石が運び込まれています。
今治城・勘兵衛石 | |
名称 | 今治城・勘兵衛石/いまばりじょう・かんべえいし |
所在地 | 愛媛県今治市通町3-1-3 |
関連HP | 今治城公式ホームページ |
電車・バスで | JR今治駅からせとうちバス今治営業所行きで7分、今治城前下車 |
ドライブで | 西瀬戸自動車道今治ICから約4.6km |
駐車場 | 41台/有料 |
問い合わせ | 今治城 TEL:0898-31-9233/FAX:0898-31-9235 |
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