大阪城公園・六番櫓

大阪城公園・六番櫓

大阪府大阪市中央区の大阪城跡、国の特別史跡となっている大阪城公園で、ニの丸南面の南外堀に面しては一番櫓から七番櫓まで、2層2階の同規模の櫓が7棟並んでいましたが、現在では六番櫓、一番櫓のみ残され、ともに国の重要文化財に指定されています。

南外堀に面して並んだ櫓群のひとつ

大阪城公園空撮 PhotoMap

大坂城の天下普請は、元和6年(1620年)に始まり寛永7年(1630年)に終了しているので、現存する建築物では千貫櫓、乾櫓がもっとも初期の段階に建築されたことが判明しています。

六番櫓は西側の懸魚の裏側に「寛永五暦辰拾月吉日」と記されることから、寛永5年(1628年)の造営で、徳川幕府肝いりの天下普請による大坂城再築の末期にあたり、様式・手法などに初期の千貫櫓、乾櫓とは違った特徴が。
堀に面した南面と東面には石落としを設け、鉄砲や矢を射掛ける狭間(さま)は26ヶ所という実戦的な構造です。

幕末に大坂城を訪れた14代将軍・徳川家茂(とくがわいえもち)が、六番櫓に納められていた3代将軍・徳川家光が描いた鶏の襖絵拝観したというエピソードが残されています。
六番櫓のすぐ横の石垣の中腹に、1m四方の「謎の抜け穴」が掘られています。

六番櫓の前にある南外堀は、防御の要になっていたため、堀の最大幅は75m。
堀から眺める六番櫓は、石垣と堀を入れ込み、記念撮影にも絶好です。

大坂城建物配置図
大坂城建物配置図
大阪城公園・六番櫓
名称 大阪城公園・六番櫓/おおさかじょうこうえん・ろくばんやぐら
所在地 大阪府大阪市中央区大阪城3-11
関連HP 大阪城公園公式ホームページ
電車・バスで 京阪・大阪メトロ天満橋駅、大阪メトロ谷町四丁目駅から徒歩15分
ドライブで 阪神高速13号東大阪線森之宮出口から約800m
駐車場 大阪城公園駅前駐車場(171台/有料)、森ノ宮駐車場(100台/有料)
問い合わせ 大阪城パークセンター TEL:06-6755-4146/FAX:06-6755-4149
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

大阪城公園

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