阿波池田うだつの家・たばこ資料館

阿波池田うだつの家・たばこ資料館

徳島県三好市池田町、レトロな町並みの残るうだつ通りにあるミュージアムが、たばこ資料館。明治期の刻みたばこ業者・旧真鍋家住宅を再生したもので、立派な「卯建(うだつ)」がたばこ産業(「阿波の刻み」)の繁栄を表しています。隣接して阿波池田うだつの家(入館無料)が建っています。

刻みたばこを製造販売していた商家を再生

交通の要所でもあった池田町は、近辺の山地で栽培された「葉たばこ」が集積、それを刻んで加工し各地に売りさばく商いの町として発展した歴史を有しています。
幕末に始まったたばこ産業は、明治時代中頃に隆盛を迎えますが、日露戦争の戦費を賄うための国策として明治37年の専売制導入以降は衰退、平成2年には刻みたばこの工場も閉鎖しています。

阿波池田たばこ資料館は、たばこ産業繁栄の象徴である屋根に「卯建(うだつ)」と呼ばれる袖壁(屋根と屋根の間に張り出した防火壁)のあるかつての刻みたばこ工場の作業場で、刻みたばこの製造工程で使われた器具類などたばこ産業に関する資料約200点を展示。
たばこは、明治37年に専売制となりますが、展示の資料はそれ以前の民営だった時代の貴重な資料です。

「刻みたばこ」で繁栄した阿波池田の歴史を学ぶ

昭和11年に詩人の野口雨情が池田町を訪れたときに創作した『池田小唄』には「刻みたばこちゃ(じゃ)池田か(が)本場 昔なか(が)らの阿波刻み」という一節もあり、池田が刻みたばこで栄えていたことが偲ばれます。

江戸時代から山間部の貴重な収入源として葉タバコが盛んに栽培され、江戸時代後期の寛政12年(1800年)には、池田の中村武右衛門が蝦夷地(北海道)の昆布切り機をヒントに、固形状に圧縮した葉タバコを鉋(かんな)で削り取るという「剪台(かんな刻み機)」を考案。
火付きの良さが自慢の「阿波の刻み」は量産が可能なため、北前船で運ばれ、遠く蝦夷地の漁師たちなどにも愛用されるように販路が拡大しました。
こうして明治時代には防火壁「うだつ」の上がる家並みが形成されるまでに繁栄したのです。

専売制が導入された翌年の明治38年、専売局の工場である池田たばこ製造所が開設され、日本専売公社池田工場、JT(日本たばこ産業)池田工場となりましたが(刻みたばこの「みのり」、「富貴煙(ふうきえん)」、「ききょう」、巻きたばの「ハイライト」、「わかば」などを製造)、専売局からの歴史を有する工場も平成2年に閉鎖。

現在の三次市役所横の阿波池田バスターミナル、商業施設「フレスポ阿波池田」一帯も実はJT池田工場(日本専売公社池田工場)の跡地。
バスターミナルにある野口雨情の歌碑ももともとは、昭和57年にたばこ工場の入口に設置されたものです。

阿波池田うだつの家・たばこ資料館
名称 阿波池田うだつの家・たばこ資料館/あわいけだうだつのいえ・たばこしりょうかん
所在地 徳島県三好市池田町マチ2465-1
関連HP 三好市観光公式サイト大歩危祖谷ナビ
電車・バスで JR阿波池田駅から徒歩5分
ドライブで 徳島自動車道井川池田ICから
駐車場 3台/無料
問い合わせ 阿波池田うだつの家・たばこ資料館 TEL:0883-72-3450/FAX:0883-72-3450
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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