富山県の新田八朗(にったはちろう)知事は2026年7月8日(水)、富山空港(富山県富山市)の愛称をこれまでの「富山きときと空港」から「富山高山すし空港」に変更すると発表しています。これは岐阜県側の要望を受け、飛騨・高山の空の玄関口であること、さらに富山の寿司を強調することで内外の観光客の誘客につなげようという試みです。
英語表記は、Toyama-Takayama Sushi Airport

2000年代前半のピーク時には130万人を超えた富山空港の年間利用者数ですが、当時はANA東京便は1日6往復、一時はJALも東京便を運航するという「ドル箱路線」だった時代がありました。
しかし、2015年3月14日に北陸新幹線が開業し、状況は一変。
それまで東京方面からは、金沢、米原あるいは名古屋で在来線特急に乗り換えていた富山が、東京駅からは直通の「かがやき」で最速2時間7分で到達する日帰り可能なまでに変身。
大打撃となったのは空の玄関口・富山空港でした。
富山県は、県庁内に対策チームを設置し、富山空港の誘客に尽力、補助金なども出して空の旅の衰退を防ごうと努力しましたが、大量輸送が可能でしかも冬場の運休もほとんどない新幹線にはかなわない状況に陥りました。
2024年度の富山空港の利用者はは37万人余り、2025年度の利用者数は、前年度比4.1%減の37万9306人と、減少傾向に歯止めがかからない状況に。
利用者数の減少は、減便につながり、さらに不便になることで利用者数が減るという悪循環に陥る危険性もあります。
そこで、富山県が出した苦肉の策が、富山の誇るキトキトな寿司(SUSHI)と、飛騨・高山(TKAKAYAMA)という世界的にも人気のある観光地を冠した空港名です。
英語表記は、Toyama-Takayama Sushi Airportということに。
インバウンド(訪日外国人客)に人気の高い隣県の岐阜県高山市ですが、その玄関空港は国際線のフライトの多い中部国際空港。
これまで、愛知県・岐阜県・富山県・石川県を南から北へと縦断するドラゴンルート「昇龍道」を英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語、タイ語でPRしてきましたが、起点は中部国際空港でした。
ドラゴンルート「昇龍道」における「富山高山すし空港」(Toyama-Takayama Sushi Airport)の位置づけは定かでありませんが、インバウンド向けに寿司(SUSHI)と、飛騨・高山(TKAKAYAMA)を引っ提げて富山空港をPRすることは確実です。
石川県・小松空港では、東京便は10便体制で運航し、北陸の玄関口の地位はすでに確保されています。
はたして愛称を変えて、苦境を打開できるのか、高山への二次交通の問題も含め、新たなる活路に注目が集まっています。
| 富山空港の愛称が「富山きときと空港」から「富山高山すし空港」に! | |
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