愛知県豊橋市にある吉田藩の藩庁だった吉田城。その城跡は現在、豊橋公園になっていますが、豊橋公園正門は、かつての歩兵第18連隊正門(歩兵第十八聯隊正門)。正門の脇にはコンクリート造りの哨舎跡(しょうしゃあと)が残されています。歩哨(ほしょう)が24時間常駐した場所です。
コンクリート製の門と哨舎が現存
歩兵第18連隊が明治19年頃に設置された当時の正門は敷地西側の関屋にありましたが、日清戦争に従軍・凱旋後の明治31年、現在地に移転しています。
当初の正門は木製でしたが、日露戦争に従軍後の明治42年、レンガ製に建て替えられ、昭和に入ってから現在残るコンクリート製に造り変えられています。
歩兵第18連隊からは、合計6万人の将兵が戦地へと出兵。
地元ではこの正門を「八町営門」と呼んでいました。
昭和19年3月、サイパン島に進駐途中の輸送船「崎戸丸」が米軍の攻撃を受け沈没し、門間連隊長以下1657名が戦死、570名重傷(サイパン島に1800名が上陸)。
昭和19年5月にはグアム島へ駐留し、激戦の末、ほとんどの将兵が戦死しています。
歩兵第18連隊正門・哨舎跡(豊橋公園正門) | |
名称 | 歩兵第18連隊正門・哨舎跡(豊橋公園正門)/ほへいだい18れんたいせいもん・しょうしゃあと(とよはしこうえんせいもん) |
所在地 | 愛知県豊橋市今橋町 |
電車・バスで | 豊橋鉄道東田本線(豊橋市電)市役所前停留所から徒歩3分 |
ドライブで | 東名高速道路豊川ICから約9km |
駐車場 | 豊橋公園駐車場(74台/無料) |
問い合わせ | 豊橋市公園緑地課 TEL:0532-51-2650 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag