愛知県海部郡蟹江町、蟹江町を流れる蟹江川の東名阪自動車道と関西本線の間に架かる橋が、御葭橋(みよしばし)。『須成祭』(8月第1土・日曜)で、巻藁船(まきわらぶね)と車楽船(だんじりぶね)が通る時の際のみ橋桁を巻き上げるという、珍しい可動橋(巻き上げ橋)です。
『須成祭』の巻藁船、車楽船が通過するための巻き上げ橋
『須成祭』は、天王信仰に由来する冨吉建速神社(とみよしたけはやじんじゃ)・八剱社(はっけんしゃ)の祭礼で、7月「稚児定め」から10月「棚下し」まで約100日間にかけて数々の祭事が行われ、別名「100日祭」とも称されています(国の重要無形民俗文化財、「山・鉾・屋台行事」を構成する33の祭りのひとつとして、ユネスコ無形文化遺産に登録)。
8月第1土曜夜の宵宮で巻藁船が、翌朝に姿を変えた車楽船が通過する際に可動橋(巻上げ橋)の役割を果たします。
昔この地に松があり、その根元に『須成祭』の神事である葭流しの神葭様(おみよしさま)がよくひっかかったことから、神葭松と称され、そこから御葭橋と名付けられたともの。
全長58m、幅員4m、中央の桁部分(16.6m)を橋脚上に立つ高さ15.6mの鉄塔頂部からワイヤで巻き上げ80度まで跳ね上がる仕組みで、昭和58年の完成。
御葭橋 | |
名称 | 御葭橋/みよしばし |
所在地 | 愛知県海部郡蟹江町須成 |
関連HP | 蟹江町公式ホームページ |
電車・バスで | JR蟹江駅から徒歩15分 |
ドライブで | 東名阪自動車道蟹江ICから約1km |
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