雲上でご来光を二度見る! ホテル立山「ご来光バス」

ご来光バス

立山・室堂平、標高2450mという日本最高所に建つホテルが、「ホテル立山」。その「ホテル立山」で天気が良い早朝に行なわれるのが、「ご来光バス」です。立山トンネルトロリーバス(特別運転)に乗車し、大観峰駅の屋上展望台で後立山連峰から昇るご来光を拝むというプランです。このツアーに参加するとなんと、ご来光を二度見るチャンスが!

最初の日の出は、大観峰駅屋上展望台

立山トンネルトロリーバス
立山トンネルトロリーバスで大観峰へ
大観峰
雲海上に顔を出した針ノ木岳
大観峰駅屋上展望台
大観峰駅屋上展望台での最初のご来光

ホテルフロント前の集合時間(立山トンネルトロリーバス発車時間の20分前)の20分前に、モーニングコールが。
6月の夏至(げし)の前後に午前3時台のモーニングコールとなるので、参加には「早寝早起き」の態勢で臨む必要があります。

さてさて、眠い目をこすりながら、このイベントのために特別運転される立山トンネルトロリーバスに乗り込み、大観峰駅へ。
大観峰駅を下車すると、駅員の誘導で階段を上って屋上展望台へと向かいます。
息切れするのは、標高が高く、気圧が760hPa(ヘクトパスカル)前後しかないため(平地だと1010~1030hPa)。
早起きして身体がなまっているからでも、脳みそが眠っているからでもありません。

立山連峰の大岩壁(周辺は氷河地形!)にへばり付くように築かれた大観峰駅。
晴れていれば目の前に後立山連峰がずらりと連なります。
眼下に黒部湖(黒四ダムのダム湖)を眺めますが、「夏場なら、黒部峡谷は雲海の下ということも多い」(大観峰駅の駅員の話)のだとか。

取材当日は、黒部の谷底から雲が立ち上る状況。
「これからどんどん晴れていくでしょう」という駅員さんの予想でしたが、雲上からご来光を仰いで、記念写真をパシャパシャと撮ったら、再びトロリーバスに揺られてホテル立山に戻ります。

セカンドチャンスは、室堂平の遊歩道

室堂平での二度目のご来光(この日は真砂岳右肩から)

ここで、「部屋に戻ってもうひと眠り」と考えるのは厳禁!
というのも、ホテル立山の建つ室堂平は、立山三山(雄山、大汝山、富士の折立)が立ちはだかって、まだ日の出前。
というわけで、晴れているならダッシュでターミナルビルの屋上から、室堂平の散策路へ。
10分ほどミクリガ池方面に歩いて、ご来光スポットを探せば、運が良ければ雷鳥に出会うことも(天敵の多い雷鳥は、早朝が活動期)。

ここで、ハイマツの間の雷鳥を探しながら、日の出を待てば、二度目のご来光が立山の一角から上がるというワケ。
二度目のご来光タイムは、「ホテル立山」フロント前(「ティーラウンジりんどう」近く)に掲示されているので、お出かけ前にそれを参考に。

ちなみに、「ご来光バス」の開催は、前日夜に天気予報などを総合的に判断して決定され、その実施率は、「3割ほど」(ホテル立関係者の話)とのこと。
どうしても見るぞという人は、2泊、3泊と連泊することがおすすめです。

ホテル立山
名称 ホテル立山/ほてるたてやま
所在地 富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂
関連HP ホテル立山公式ホームページ
電車・バスで 富山地方鉄道立山駅、または、関電トンネル電気バス扇沢駅から立山黒部アルペンルート利用
ドライブで 北陸自動車道立山ICから約25kmで立山駅駐車場
長野自動車道安曇野ICから約40kmで扇沢駐車場
駐車場 立山駅駐車場(900台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台/無料を開設)
扇沢駐車場(350台/有料、230台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台〜800台/有料を開設)
問い合わせ ホテル立山 TEL:076-463-3345/FAX:076-463-3348
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

取材協力/富山県観光振興室、ホテル立山、立山黒部貫光

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