所有する飛行機はたった1機という航空会社が熊本県天草市に本社を置く天草エアライン(AMX)。親しみを込めて「日本一小さな航空会社」とも呼ばれています。熊本県と天草市などが出資する第三セクター航空会社として1998年に設立、ATR42-600型機(客席数48名)1機を運用しています。
天草、熊本、福岡、大阪(伊丹)を結び毎日、大活躍
フランス・イタリア合弁の航空機メーカー・ATRが製造する最新鋭ターボプロップ機がATR42-600型機で、国内ではJAL系列の日本エアコミューター(JAC)でも使われています。
1日の運航スケジュールは、天草⇒福岡⇒天草⇒熊本⇒大阪(伊丹)⇒熊本⇒天草⇒福岡⇒天草⇒福岡⇒天草とスクランブル発進のような状況。
需要に応じて休む暇なく運航されています。
天草⇒熊本は所要20分、天草⇒福岡は40分、熊本⇒大阪(伊丹)は1時間25分ほどかかり、少し長いプロペラ機のフライトを楽しむことができます。
保有するただ1機の機体には「みぞか号」(機体記号:JA01AM)と名付けられていますが、定期点検時には日本エアコミューター(JAC)から機体を共通事業機として借り入れて運用(JACの同型機を借り受ける運用を2018年から実施)。
2025年8月28日(木)〜9月4日(木)も定期点検のため、8月28日(木)の天草〜福岡線AMX105便から、9月4日(木)の福岡〜天草線AMX102便までJAC機を使用する予定となっています(運航は天草エアラインの運航乗務員と客室乗務員が担当)。
天草エアラインの「みぞか号」が定期点検中の2025年3月18日には、日本エアコミューターのATR42-600(JA01JC)を使用した天草発熊本行きMZ201便が被雷し、長期の欠航となったことがありました。
ハードな運用の「みぞか号」の安全運航にとっては定期点検は欠かせないことで、鹿児島空港で点検整備が行なわれています。
代用のJAC機が天草に登場するのも航空機ファンにとっては注目するシーンです。
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関連HP | 天草エアライン公式ホームページ |
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