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円福寺(飯沼観音)

円福寺(飯沼観音)

銚子漁港近くにある真言宗の古刹が円福寺(飯沼観音)で、正式名は飯沼山円福寺。神亀5年(728年)、漁師清六と長蔵の網にかかった十一面観世音菩薩をお堂に祀ったのが起源とされ、開基は空海(弘法大師)。その後は地元の豪族・海上氏の尊崇を受けて隆盛しました。坂東三十三観音第27番霊場にもなっています。

銚子発展の由来となった観音様で坂東三十三観音第27番霊場

寺の建つ台地には中世に海上氏の居城・飯沼城があったと伝えられています(近世の高崎藩銚子陣屋跡は銚子市陣屋町の陣屋町公園になっています)。

坂東三十三観音の27番でしたが、26番札所清滝寺 (土浦市)、27番龍正院(成田市)とは遠く離れているため、巡礼者が滞在することから門前町が発達することにもなりました。

江戸時代創建の大伽藍は焼失し、本尊・十一面観世音菩薩を祀る飯沼観音堂は昭和46年に再建されたもので、五重塔は平成21年の再建ですが、門前町の面影が残り、境内にはみやげ物屋も軒を連ねています。
正徳元年(1711年)鋳造の大仏は1丈7尺(5.4m)の青銅製阿弥陀如来座像。
膝のところにある数ヶ所の傷は第2次世界大戦時に受けた機銃掃射の痕。

円福寺本坊と観音堂は間に県道が横切り200mほど離れていますが、往時は一帯がすべて境内という巨刹で、銚子の繁華街(銚子銀座商店街)は円福寺の門前町にあたります。
円福寺本坊側にある大師堂は嘉永元年(1847年)の再建。
観音堂横の銚港神社は神仏混淆時代の龍蔵権現(りゅうぞうごんげん)で、明治の神仏分離で神社として独立したもの。
銚子地方を治めた歴代の領主の祈願所です。

観音堂近くにある飯沼水準原標石は、「日本における河川測量の原点」で土木遺産に認定。
明治5年にオランダ人技師団、アイザック・アン・リンド(I.A.Lindo)が設置したもので、現在も利根川、江戸川などの河川計画の基準高になっています。

毎月18日は観音様の縁日で、飯沼観音堂で15:00〜『大護摩供祈願』。
4月5日〜17日は『お大師参り』、8月10日は4万78000日分のご利益があるという『四万八千日大護摩』。

坂東三十三観音霊場間の距離・時間

第26番・南明山清瀧寺/清滝観音(茨城県土浦市大字小野1151) — (90km/2時間5分) — 第27番・飯沼山円福寺/飯沼観音(千葉県銚子市馬場町293) — (58km/1時間15分) — 第28番・滑河山龍正院/滑河観音(千葉県成田市滑川1196)
※距離と時間はルートや交通状況により変動するため、およその目安です

円福寺(飯沼観音)
名称 円福寺(飯沼観音)/えんぷくじ(いいぬまかんのん)
所在地 千葉県銚子市馬場町293
関連HP 円福寺(飯沼観音)公式ホームページ
電車・バスで 銚子電鉄観音駅から徒歩5分
ドライブで 銚子連絡道路横芝光ICから約36km。または、東関東自動車道潮来ICから約35km
駐車場 48台/無料
問い合わせ 円福寺 TEL:0479-22-1741/飯沼観音 TEL: 0479-23-1316
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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