真夏でも気温20度! 「モグラ駅だから超クール」な筒石駅

筒石駅

新潟県糸魚川市にあるえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの駅、筒石駅(つついしえき)。かつては北陸本線の駅で、海岸部の地すべりによる災害を解消するため、頸城トンネル(くびきとんねる)を開削。トンネル内にホームを設けたものです。真夏で外気が30度以上ある時でさえ、ホームの気温は20度ほど。日本屈指の涼しい駅となっています。

頸城トンネル筒石斜坑を利用してホームに到達!

車でやってくると工事現場のようで見落としそうになる駅舎

2019年3月16日に無人化され、人気のない駅に。
頸城トンネルの建設費を削減するために、ホームは上り線と下り線をズラして設置。
こうすることによって、大きなトンネルを開削することなく、駅を設置できたのです。

列車が進入、通過時にはかなりの風がホームに吹き抜けるため、列車到着まではホームに少し離れた待合室に待機するのが決まりです。
この待合室が秘密基地のようで、少しワクワクさせられます。

頸城トンネルは、全長1万1353m。
完成した昭和44年当時では、北陸トンネル(1万3870m)、新清水トンネル(下り/1万3490m)に次ぐ、国内で3番目の長さの鉄道トンネルでした。
現在は青函トンネルなどもあって順位は18位にまで下がっていますが、3セクとしてはハピラインふくい線の北陸トンネルに次ぐ長さとなっています。

ホームに至る階段と待合室は頸城トンネル筒石斜坑を利用しているので外部からは、階段を下り、地下40mのホームに到達する仕組み。
逆に、筒石駅で降り立つと、標高差40mを階段で上ることに。
上りホームまでは280段、下りホームまでは290段の階段があり、残念ながらエレベーターはなく、バリアフリー化されていません。

トンネル工事などで仮設的に掘られた斜坑としては、頸城トンネルには大藤崎斜抗があり、現在も点検用などに使われていますが、見学会などを除いて立ち入りはできません(雰囲気は筒石駅ににています)。

冬季はホームの気温が10度ほどなので、地元の人の話では「暖かく感じる」、「避寒の駅」とのことです。

ちなみに筒石駅周辺には筒石川が流れるだけでとくに何もなく、レトロな家並みの残る海岸沿いの「筒石の漁村集落」までは徒歩で15分ほど必要です。
次の列車を待つ間に、「筒石の漁村集落」を散策するのもおすすめです。

真夏でも気温20度! 「モグラ駅だから超クール」な筒石駅
名称 筒石駅/つついしえき
所在地 新潟県糸魚川市仙納928
関連HP えちごトキめき鉄道公式ホームページ
ドライブで 北陸自動車道能生ICから約9km
駐車場 10台/無料
問い合わせ えちごトキめき鉄道 TEL:025-546-5520
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
筒石駅

筒石駅

新潟県糸魚川市仙納(せんのう)にあるえちごトキめき鉄道(ETR)日本海ひすいラインの地下駅が、筒石駅(つついしえき)。昭和44年9月29日、国鉄・北陸本線の複線電化に伴い、移転、地下化されたもので、平成27年3月14日、新幹線開業に伴い、え



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