兵庫県宝塚市、JR福知山線・武田尾駅(たけだおえき)は、武庫川の渓谷に架かる鉄橋と、渓谷に臨む山に開けられたトンネル内がホームという異色の駅で、駅周辺にはなにもないため「兵庫の秘境駅」と称されています。大阪駅から区間快速で39分、宝塚駅からならわずか9分で秘境ムードが漂っています。
JR福知山線廃線敷ハイキングの起点駅のひとつ
武庫川の渓谷沿いに続く4.7㎞のJR福知山線廃線敷を歩くハイキングの起点(武田尾駅→生瀬駅、6.7km、3時間弱)にもなる駅ですが(平成28年に自己責任を原則としたハイキングコースとして一般開放)、無人駅で自動券売機なども設置台数が少ないため、ICOCA(イコカ)の利用がおすすめです。
旧駅は明治32年1月25日、阪鶴鉄道・有馬口駅(現・生瀬駅)〜三田駅間の延伸で開業した歴史ある駅で、明治40年に国有化、昭和61年に新線誕生・電化で現在地に移り、ホームの3分の2が第一武田尾トンネル内、残りは第二武庫川橋梁の上という異色の駅が誕生しました。
武庫川沿いの車道が廃線跡で、現在の公衆トイレあたりに駅がありました。
高架駅ですがエレベーターやエスカレーターは設置がなく、バリアフリー化に向け、令和10年度にエレベーターが設置される予定となっています。
それまでは50段ほどある階段の上り下りを余儀なくされています(線路が川床から高い位置にあるのは、武庫川にダムの建設が計画されている関係からです)。
「兵庫の秘境駅」武田尾駅はホームがトンネル内と橋上に! | |
名称 | 武田尾駅/たけだおえき |
所在地 | 兵庫県宝塚市玉瀬字イズリハ1 |
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