東日本初の星空保護区! 『神津島まるごとプラネタリウム』

神津島まるごとプラネタリウム

伊豆七島のひとつ神津島(東京都神津島村)。「神津島の星空を子どもたちへ」を合言葉に非常に暗い夜空が保たれ、2020年12月、国際ダークスカイ協会(IDA)から「ダークスカイ・アイランド」に認定。神津島観光協会では『神津島まるごとプラネタリウム』とPRしています。

島民ガイドによる星空ツアー(有料)を開催

国際ダークスカイ協会(IDA=世界の天文学者・環境学者らを中心に光害問題に取り組む世界最大のNPO団体)が2001年に始めた「ダークスカイプレイス・プログラム」(和名:星空保護区認定制度)は、光害の影響のない、暗い自然の夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度。

日本国内では、2018年3月に沖縄県八重山諸島の西表石垣国立公園が認定、それに続いての指定となったのが神津島で、全島保護区指定、ダークスカイ・アイランドが誕生したのです。
認定カテゴリはダークスカイ・パークですが、神津島は「ダークスカイ・アイランド」の呼称を使用することがIDAに認められています。

神津島では旅館、民宿のある前浜(神津島港)の背後に広がる集落(850世帯、2000人)以外には人家はないため、集落を少し離れれば、どこでも空を見上げればプラネタリウム状態。
しかも「海風があるので、黒潮が流れる影響で、夜は真夏でも意外に涼しい」とのこと。

神津島観光協会では、島民ガイドによる星空ツアー(有料)を開催しているので、あまり星に詳しくない人は、ぜひこのツアーに参加を。
夕食後の20:00に集落から歩いていける高台の「よたね広場」でツアーはスタート(よたね広場集合解散、料金は参加当日、観光協会窓口にて現金支払い)。
「島民ガイドの案内はそれぞれオリジナリティあふれているので、初めてでも、季節を変えて再訪しても、何度だって楽しめます」(神津島観光協会)とのこと。

地元の人(「神津島星空ガイド養成講座」を受講した島民)のガイドなので、島の話が織り込まれるのも特徴で、翌日のプラン、次回の来島の参考になる話しも聞けるでしょう。
基本的には3日前までに電話かメール、または観光協会に直接来訪しての予約が必要で、最小催行人数は3人(申込みは1人でも可能)。

行き帰りの道が暗いので、足元を照らすライトはあると安心です。
また、満月の夜の前後日は月明かりのために見られる星が少なくなるので避けるのが賢明でしょう。

「夏の大三角」(こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブ)を見上げる夏休み、ふたご座流星群の12月、「冬の大三角」(オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン)の冬休みなどはおすすめのシーズンです。


ちなみに日本国内では、岡山県井原市美星町が、アジア初となる自治体単位が認定対象となる「ダークスカイ・コミュニティ」に、福井県大野市の南六呂師エリアが、都市に近いながらも優れた夜空環境の保護が行われている地域を対象にした「アーバン・ナイトスカイプレイス」に認定されています。
星空保護区のカテゴリーには現在6つのカテゴリーがありますが、すべてのカテゴリーの認定地を総称して、国内では「星空保護区」と表記しています。

よたね広場
集落背後の高台にあるよたね広場
東日本初の星空保護区! 『神津島まるごとプラネタリウム』
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
天上山

【夏休み行きたい! 東京の異空間 01】 東京砂漠を天上山で体感!

東京を砂漠になぞらえるというレトリックは、内山田洋とクール・ファイブの『東京砂漠』(昭和51年)で不変化し、この曲はCMソングにもなっていますが、夏休みの伊豆七島の旅で、この東京砂漠を体感できるのが神津島・天上山山頂の砂漠地帯。ここぞまさし

 

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